〜暮らしの落書き帳〜

水道管の凍結を防ぐ方法と凍ったときの対処|マイナス4℃が目安・熱湯NGの理由・破裂時の連絡先

水道管の凍結防ぐ・溶かす。マイナス4℃が目安。熱湯NGの理由と破裂時の連絡先 生活トラブル

冬の冷え込みで水道管が凍らないようにするための準備と、凍ってしまったとき・破裂して水が漏れたときの対処をまとめた記事です。凍りやすい気温の目安、保温材の巻き方、水抜きの手順、給湯器の凍結予防、止水栓の閉め方、修理の依頼先と賃貸住宅での連絡先まで、順番に確かめられるようにしています。

内容は、東京都水道局と札幌市水道局の公式サイト、ガス給湯器メーカーのリンナイとノーリツの公式サイトを、2026年9月30日時点で確かめたものです。住んでいる地域の水道局によって、案内や連絡先は違います。冬の家の安全については、親記事の冬の電気火災と低温やけどを防ぐもあわせて見てください。

水道管が凍りやすい条件

東京都水道局の「水道管の凍結について」のページによると、気温がマイナス4℃以下になると水道管は凍結しやすくなります。ただし、風当たりや日当たりによっては、それより高い気温でも凍結するおそれがあると書かれています。

札幌市水道局の「水道の凍結にご注意ください!」のページでも、外の気温がマイナス4℃以下のときが注意の目安とされています。あわせて、次のような場面が挙げられています。

  • 外の気温がマイナス4℃以下になるとき
  • 就寝前や旅行などで、長い時間水道を使わないとき
  • 一日中気温が0℃を下回る「真冬日」が続いたとき

寒冷地でなくても、強い寒波が来た夜や、冷え込む朝は注意が必要です。天気予報で最低気温がマイナス4℃前後になりそうな日は、前の日の夜のうちに対策をしておくと安心です。札幌市水道局のページにあるとおり、就寝中のように長い時間水道を使わないことも、凍結しやすい条件の一つです。

凍りやすい場所を確かめる

東京都水道局のページでは、凍結しやすい場所として次のようなところが挙げられています。冬が来る前に、家のまわりを一度見て回っておくと、対策する場所が分かります。

  • 建物の外で、直接外の空気に触れている水道管
  • 風が当たりやすいところにある水道管
  • 日が当たりにくいところ(北側など)にある水道管
  • 屋外のパイプスペースで、むき出しになっている管
  • 建物の中でも、風が当たりやすいところにある管

たとえば、庭の散水栓や外の蛇口、給湯器につながる配管、マンションの廊下側のメーターボックスの中の管などが当てはまることがあります。保温材が古くなって破れていたり、はがれていたりする場合も、管がむき出しと同じ状態になります。

あわせて、水道メーターのボックスと止水栓(元栓)の場所も確かめておきましょう。凍って破裂したときにすぐ水を止められるよう、ふたの開け方や、バルブがどれかを知っておくと、あわてずにすみます。

事前の対策1:保温材を巻く

むき出しの水道管には、保温材を巻いておく方法があります。東京都水道局のページでは、次の手順が紹介されています。

  1. むき出しの水道管に保温材を巻きつける
  2. ヒモでしばって固定する
  3. その上からビニールテープなどで、すきまなく巻く
  4. 蛇口の根元まで巻いて、むき出しの部分を残さない

同じページでは、保温材のかわりに毛布や発泡スチロールでも代用できると書かれています。雨や雪でぬれると保温の効き目が落ちやすいため、上からテープで巻いてぬれにくくしておくと安心です。

ノーリツの「寒波・凍結・積雪」のページでも、給湯機器の配管には保温材を巻くなど、地域に応じた配管保護の処置がすすめられています。給湯器まわりの配管も、見て回るときに一緒に確かめておきましょう。

事前の対策2:少量の水を流す・水抜きをする

蛇口から少量の水を流しておく

冷え込む夜に、蛇口から少しずつ水を流しておくと、管の中の水が動いて凍りにくくなります。東京都水道局のページでは、蛇口から少量の水を流し続ける場合は、出した水を容器などで受けて、お風呂などに使うなど、水を有効に使うよう案内されています。流した水の分は水道料金にかかわるため、必要な夜だけにするなど、使い方を考えてください。

寒冷地の「水抜き」

札幌市などの寒冷地では、水抜き栓を使って水道管の中の水を抜く方法が案内されています。札幌市水道局の「水抜き方法イラスト版」では、ハンドル(またはレバー)式の水抜き栓について、次の手順が紹介されています。

  1. 蛇口を閉める
  2. 水抜き栓のハンドルを右に止まるまで回す
  3. 蛇口をいっぱいに開ける
  4. 空気入れ蛇口がある場合は、いっぱいに開ける
  5. 水抜き用蛇口がある場合は、いっぱいに開ける
  6. 水が完全に出なくなったのを確かめてから、開けた蛇口をすべて閉める

水を使うときは、蛇口類が閉まっていることを確かめてから、ハンドルを左に止まるまで回し、蛇口をゆっくり開けます。水抜き栓の形は家によって違うため、札幌市水道局のページでは、戸建て・マンション・アパートなど住宅の種類別の説明も用意されています。

どの方法が合うかは、住んでいる地域や建物によって違います。次の表に、公式ページで紹介されている主な対策をまとめました。

対策向いている場面公式ページの説明(要旨)
保温材を巻くむき出しの管、北側や風当たりの強い場所の管保温材を巻いてヒモで固定し、ビニールテープですきまなく蛇口の根元まで巻く(東京都水道局)
少量の水を流す冷え込みが厳しい夜出した水は容器で受けて浴用などに使う(東京都水道局)
水抜きをする寒冷地、長く家を空けるとき水抜き栓のハンドルを回し、蛇口を開けて水を抜く(札幌市水道局)
給湯器の電源を入れたままにするガス・石油給湯器がある家凍結予防の装置が自動で動くため、電源プラグを抜かない(リンナイ・ノーリツ)
水道管の凍結を防ぐ流れを、場所を確かめる、保温材を巻く、冷え込む夜の対策、給湯器の設定の4段階で示した図
水道管の凍結を防ぐ流れ

給湯器の凍結予防(メーカーの説明)

屋外にある給湯器や、そこにつながる配管も凍ることがあります。ここでは、ガス給湯器メーカーの公式ページに書かれている内容を紹介します。機種によって違うため、手元の取扱説明書もあわせて確かめてください。

電源プラグを抜かない

リンナイの「給湯器の凍結について」のページでは、電源プラグがコンセントに差し込まれていることを確かめるよう案内されています。抜けていると、凍結予防のヒーターもポンプも動かないためです。同じページによると、機器が約3℃以下になると、保温ヒーターと自動ポンプが自動で動きます。ノーリツのページでも、凍結予防の安全装置が自動で動くため、給湯機器の電源プラグは抜かないよう書かれています。

浴槽に残り湯を残しておく

追いだき機能のある給湯器では、ふろの配管の凍結を防ぐためにポンプで水を循環させる仕組みがあります。リンナイは、浴槽の残り湯が循環金具より5cm以上、上にある状態にしておくよう案内しています。ノーリツも、浴槽の循環アダプターの上部より5cm以上の残り湯を残すよう書いています。

給湯栓から水を流す

特に冷え込むときの方法として、リンナイは、給湯栓から1分間に約400ミリリットルの水(流れる水の太さ約4mm)を浴槽に流しておく方法を紹介しています。ノーリツは、リモコンの運転スイッチを「切」にして、給湯栓から少量の水が流れたままにする方法を紹介しています。

リンナイのページでは、マイナス15℃以下になるような極端に低い気温のときや、停電のとき、長く使わないときには、給湯器の水抜きをする方法も紹介されています。水抜きは機器が冷めてから行う必要があり、手順は機種ごとに違うため、取扱説明書で確かめてください。

雪が多い地域では、給湯器まわりの雪にも注意が必要です。ノーリツのページでは、給湯機器の排気口がふさがれた状態で使うと、不完全燃焼や異常着火が起きて、事故や故障の原因になると書かれています。

凍ってしまったときの対処

朝起きて蛇口をひねっても水が出ないときは、水道管が凍っている可能性があります。東京都水道局のページでは、次のどちらかの方法が案内されています。

  • 自然に溶けるのを待つ
  • 凍った部分にタオルをかぶせ、人肌程度(40℃程度)のぬるま湯をゆっくりかけて溶かす

同じページでは、いきなり熱湯をかけると、水道管や蛇口が破裂することがあると注意されています。札幌市水道局の「水道が凍結したら」のページでも、蛇口などに直接お湯をかけたり、直火を当てたりすると、破裂や火災の危険があると書かれています。

給湯器の配管が凍った場合について、ノーリツのページでは、気温が上がって自然に溶けるのを待つ方法と、給水元栓のまわりにタオルを巻いて人肌程度(30〜40℃)のぬるま湯をゆっくりかける方法が紹介されています。熱湯をかけると配管が破損するおそれがあるとも書かれています。

札幌市水道局のページでは、床下の管を溶かすための「解氷パイプ」がある家について、キャップを外して立ち上がり管にお湯をゆっくり注ぐ方法も紹介されています。これらを試しても水が出ない場合は、無理をせず、修理を依頼してください。

破裂・水漏れしたときの対処

凍った水道管は、氷がふくらむ力で破裂することがあります。溶けたあとに水が噴き出したり、壁や床がぬれていたりしたら、まず水を止めます。東京都水道局の「水道管の凍結について」のページでは、メーターボックスの中のバルブを閉めて水を止め、修繕する事業者に連絡するよう案内されています。

  1. メーターボックスのふたを開けて、水道メーターのそばのバルブ(止水栓)を探す
  2. バルブを時計回りに回して閉め、水を止める
  3. 破裂した場所や水が漏れている場所を確かめる
  4. 修理を依頼する(依頼先は次の節)
  5. 修理が終わったら、バルブを反時計回りに回して開ける

バルブの回し方は、東京都水道局の「水が止まらない」のページの図解によるものです。同じページでは、開けるときは反時計回りに、閉めるときは時計回りに回すと説明されています。メーターやバルブの場所は建物によって違うため、ふだんから場所を確かめておきましょう。

給湯器まわりから水が漏れている場合について、同じページでは、湯沸器の止水栓とガスの元栓を閉めてから、メーカーや販売店、水道工事店に連絡するよう案内されています。

目に見えない場所で漏れていることもあります。東京都水道局の「漏水は早期発見・早期修繕を!」のページでは、水を使っていない状態で水道メーターのパイロット(回転する部分)が回っていたら、メーターから蛇口までのどこかで漏水していることを意味すると説明されています。凍結のあとは、一度メーターを見ておくと安心です。

修理の依頼先と費用、賃貸住宅の場合

業者を呼ぶときに多いトラブル(「無料点検」からの高額な交換、ネット広告の「〇〇円〜」からの高額請求)と、契約してしまったときの相談先は、給湯器・水回りの悪徳業者の手口と見分け方にまとめています。

水道管のどの部分が壊れたかで、修理の依頼先と費用の負担が変わります。東京都水道局の「漏水修繕の依頼先」のページによると、配水管から水道メーターまでの漏水は一部の場合を除いて水道局が修理し、水道メーターから建物側(蛇口まで)の漏水は、お客さま自身で修理を依頼するとされています。

状況連絡先(公式ページの記載)費用
東京都内で、メーターから蛇口までの破裂・漏水東京都指定給水装置工事事業者。23区は総合設備メンテナンスセンター(0120-850-195、24時間365日)、多摩地区は水道メンテナンスセンター(0570-037-666、8時〜18時)お客さまの負担
東京都内で、道路からメーターまでの漏水東京都水道局お客さまセンター(0570-091-100)一部の場合を除き水道局が修理
札幌市で、凍結して水が出ない・破裂した札幌市水道局の修繕対応の一覧で、凍結修繕に対応している指定の事業者自己負担。水道局は凍結修繕を行わない
マンション・アパートなどの賃貸住宅建物の所有者・管理者・管理会社(東京都水道局の案内)契約や管理規約による
給湯器の凍結・故障給湯器のメーカーや販売店保証や契約による

札幌市水道局の「水道が凍結したら」のページでは、修繕費用は利用者の自己負担で、見積りや出張費が有料の場合もあるため、事前に確かめるよう案内されています。複数の業者から見積もりを取ることもすすめられています。

賃貸住宅に住んでいる場合は、自分で業者を呼ぶ前に、まず管理会社や家主に連絡するのが基本です。東京都水道局の「漏水修繕の依頼先」のページでは、マンションなどは建物の所有者・管理者・管理会社に連絡するよう書かれています。都営住宅などはJKK東京(東京都住宅供給公社)、UR都市機構の団地は管理人を通じて各団地の団地サービスへ、と案内されています。夜間や休日に水が止まらないときの連絡先も、入居時の書類や掲示で確かめておくと安心です。

冬の前に確かめておきたいことを、チェックリストにまとめました。

  1. 水道メーターのボックスと止水栓(バルブ)の場所を確かめた
  2. 外にある管や蛇口、給湯器の配管に保温材が巻かれているか見た
  3. 保温材の破れやはがれがあれば、巻き直した
  4. 寒冷地では、水抜き栓の場所と回し方を確かめた
  5. 給湯器の電源プラグが差し込まれているか確かめた
  6. 追いだき付きの場合、浴槽に循環金具より5cm以上の残り湯を残す準備をした
  7. 凍ったときのために、ぬるま湯とタオルの使い方を家族で共有した
  8. 修理の依頼先(指定工事店や管理会社)の連絡先を控えた
水道管が凍った・破裂したときの確認(熱湯はかけない、水を止める、連絡する、漏水を確かめる)をまとめた図
凍った・破裂したときの確認

よくある質問

Q.何度くらいから水道管は凍りますか?

東京都水道局と札幌市水道局の公式サイトでは、気温がマイナス4℃以下になると凍結しやすいとされています。東京都水道局のページでは、風当たりや日当たりによっては、それより高い気温でも凍結するおそれがあると書かれています。

Q.凍った水道管に熱湯をかけてもよいですか?

東京都水道局のページでは、いきなり熱湯をかけると水道管や蛇口が破裂することがあると注意されています。自然に溶けるのを待つか、タオルをかぶせて人肌程度(40℃程度)のぬるま湯をゆっくりかける方法が案内されています。

Q.給湯器の電源は、冬のあいだ切っておいたほうが節約になりますか?

リンナイとノーリツの公式ページでは、凍結予防のヒーターやポンプが自動で動くため、電源プラグを抜かないよう案内されています。抜けているとヒーターもポンプも動かないと、リンナイのページに書かれています。

Q.水道管が破裂したら、水道局が直してくれますか?

東京都水道局の案内では、水道メーターから蛇口までの漏水はお客さま自身で指定給水装置工事事業者に修理を依頼し、費用も負担するとされています。札幌市水道局も、凍結修繕は行わず、費用は自己負担と案内しています。まずバルブを閉めて水を止めてください。

Q.賃貸のアパートで水道管が凍りました。どこに連絡すればよいですか?

東京都水道局の案内では、マンションなどは建物の所有者・管理者・管理会社に連絡するよう書かれています。自分で業者を呼ぶ前に、管理会社や家主に連絡して、指示を受けてください。水が噴き出しているときは、先にバルブを閉めて水を止めます。

参考情報・出典

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