〜暮らしの落書き帳〜

引っ越しの洗濯機の水抜き|しないとどうなる・縦型とドラム式のやり方

洗濯機の丸い扉と中の水 生活トラブル

引っ越しの準備で「洗濯機の水抜きをしてください」と言われても、何をすればいいのか分かりにくいものです。この記事では、水抜きをしないと起きること、縦型とドラム式の水抜きの手順、ドラム式の輸送用ボルト、新居での取り付けと確かめ方を、メーカーの案内をもとにまとめます。

先に結論:水抜きは引っ越しの前日、最後の洗濯が終わったあとにやります。順番は「給水ホース → (ドラム式は糸くずフィルター) → 排水ホース」です。ドラム式は、運ぶ前に輸送用ボルトを取り付け、新居で使う前に必ず外します。ボルトが手元にない場合は、取り寄せに時間がかかることがあるので早めに確かめてください。

洗濯機の水を出す場所に番号を付けた図。給水ホース・糸くずフィルター・排水ホース・輸送用ボルト

水抜きをしないとどうなる?

洗濯機は、使い終わったあとも、ホースや洗濯槽の下、ドラム式なら糸くずフィルターのあたりに水が残っています。水抜きをしないまま運ぶと、次のようなことが起きるおそれがあります。

  • 運ぶ途中で水が漏れ、トラックの荷台やほかの荷物、段ボールがぬれる
  • 搬出や搬入のときに、廊下や新居の床がぬれる
  • 本体の中に水が入り込み、故障の原因になる

東京電力エナジーパートナーの引っ越しの案内でも、水抜きは運ぶ途中で本体から水が漏れて故障するのを防ぐために行うと説明されています。また、給水ホースと排水ホースの順番を逆にすると、洗濯機の中の水が床に漏れるおそれがあるとも書かれています。

冬に寒い地域へ運ぶ場合や、しばらく使わない場合は、凍結にも気をつけます。日立は、気温が下がるときや長く使わないときは蛇口やホースが凍りやすくなるとして、給水ホース・洗濯槽・排水ホースの水を抜くよう案内しています。

引越し業者に頼む場合、水抜きを誰がするかは業者や契約内容で違います。見積もりのときに、水抜きを自分でしておく必要があるか、取り外しや取り付けまで頼めるかを確かめておきましょう。

出典:東京電力エナジーパートナー「引越しお役立ち情報(洗濯機)」、日立の家電品「洗濯機の凍結防止と凍結したときの対処方法を知りたいです。」

いつやる?かかる時間と準備するもの

水抜きは、最後の洗濯を済ませたあと、引っ越しの前日に行うのが目安です。東京電力エナジーパートナーの案内では、作業にかかる時間は30分〜1時間とされています。

  • いらないタオル(本体や床の水をふく)
  • 洗面器やバケツ(ホースから出る水を受ける)
  • ガムテープなど(ホースや電源コードを本体に留める)
  • 袋(給水ホースや部品をまとめておく)
  • ドラム式は輸送用ボルトとスパナ

ボタンの名前や操作は機種によって違います。手元に取扱説明書がない場合は、メーカーのサイトで型番から探せることが多いです。

出典:東京電力エナジーパートナー「引越しお役立ち情報(洗濯機)」、シャープ「全自動洗濯機の水抜き」

縦型洗濯機の水抜きのやり方

縦型(上から洗濯物を入れる全自動洗濯機)は、「給水ホース → 排水ホース」の順に水を抜きます。日立とシャープの案内をもとにした一般的な流れです。

1. 給水ホースの水を抜く

  1. 洗濯槽を空にし、排水ホースが排水口に差し込まれていることを確かめる
  2. 水道の蛇口を閉める
  3. 電源を入れ、運転を始める(日立は「槽洗浄」などのコース、シャープは「水量」ボタンを押してからスタート)
  4. しばらく運転して止める。日立はタテ型で約1分、シャープはスタートから10秒後に電源を切ると案内している
  5. 給水ホースを蛇口側と本体側から外す。ホースに残った水は洗面器で受ける

蛇口を閉めた状態で運転すると、給水ホースの中に残った水が洗濯槽に流れ込みます。これで給水ホースが空になります。

2. 洗濯槽と排水ホースの水を抜く

  1. 電源を入れ、脱水だけを運転する(日立は「脱水1分」)
  2. 終わったらふたを開け、槽の中の水分をタオルでふく。洗剤の投入ケースも外してふく
  3. 床にタオルと洗面器を用意し、排水口から排水ホースを抜いて、本体とホースに残った水を出す
  4. 排水ホースを本体のホース掛けに掛けるか、テープで本体に留める

日立は、水抜きのあとに槽を手で動かすと水の流れる音がすることがあるが、これはバランスリング(揺れを抑える部品)の中の液体の音で、水が残っているわけではないと説明しています。

出典:日立の家電品「引越しするときの洗濯機の水抜き方法」、シャープ「全自動洗濯機の水抜き」、パナソニック「【引越し】家電はどうするのが正解?準備のコツと新たに購入する際のポイント」

ドラム式洗濯機の水抜きと輸送用ボルト

ドラム式は、給水ホースと排水ホースに加えて、糸くずフィルターのあたりにも水が残ります。シャープは「給水ホース → 糸くずフィルター → 排水ホース」の順に行うよう案内しています。

1. 給水ホースの水を抜く

蛇口を閉め、ドアを閉めて電源を入れ、「槽洗浄」などのコースでスタートします。運転する時間は、日立はドラム式で約10秒、シャープはスタート後15秒と案内しています。止めたら電源を切り、給水ホースを外します。

2. 糸くずフィルターから残った水を出す

  1. 電源を入れ直し、「脱水1分」で運転する
  2. ドアを開け、ドラムの中と洗剤の投入ケースの水分をふく
  3. 糸くずフィルターの下にタオルと洗面器を置く
  4. フィルターのつまみを少しずつゆるめ、水を受ける
  5. 水が出なくなったらフィルターを引き出し、汚れを落としてから元に戻す

シャープは、パッキンやねじの部分が汚れたまま戻すと、ゆるみや水漏れの原因になると書いています。一気に開けると水があふれるので、少しずつゆるめるのがこつです。

3. 排水ホースの水を抜く

排水口から排水ホースを抜き、本体とホースに残った水を洗面器で受けます。終わったら、ホースを本体のホース掛けに掛けるか、テープで留めます。ドラムの中やドアのパッキンの水分もふいておきます。

4. 輸送用ボルトを取り付ける

ドラム式には、運ぶときにドラムが動いて壊れないよう固定する「輸送用ボルト」があります。買ったときに付いていて、設置のときに外したものです。日立は、ボルトの本数は製品によって2本か4本で、本体の背面にスパナなどで取り付けると案内しています。2人以上で、1人がドラムを持ち上げながら作業すると付けやすいそうです。

ボルトをなくしてしまった場合は、部品として取り寄せられます。シャープは購入した販売店に相談するよう案内しています。パナソニックは、取り寄せに1〜2週間かかることが多いとしています。引っ越しが決まったら、まずボルトが手元にあるか確かめましょう。

日立とシャープの案内では、輸送用ボルトはドラム式の準備として書かれています。縦型で気になる場合は、取扱説明書の「移動するとき」のページで確かめてください。

出典:シャープ「ドラム式洗濯機の水抜き」、シャープ「引っ越し前の準備(ドラム式洗濯機)」、日立の家電品「引越しするときの洗濯機の水抜き方法」、日立の家電品「輸送用ボルトの外しかた・取り付けかたについて知りたいです。(ドラム式)」、パナソニック「【引越し】家電はどうするのが正解?」

運ぶ前の固定と、新居での取り付け

運ぶ前にまとめておくもの

  • 電源コードと排水ホースは、テープで本体に留める
  • 給水ホースや蛇口の継ぎ手(つぎて)は、なくさないよう袋にまとめる。取扱説明書も一緒に
  • 洗剤や柔軟剤の自動投入タンクがある機種は、中身を別の容器に移す(日立の案内)
  • 運ぶときは2人以上で、取っ手を持つ。本体を引きずらない

新居での取り付けと確かめ方

  1. 置き場所を決め、本体ががたつかないよう脚で調整する。水平かどうかを確かめる(シャープは天面の水準器で確認する機種を案内)
  2. ドラム式は、使う前に輸送用ボルトを必ず外す。外した穴には付属のカバーを付ける
  3. 給水ホースを取り付ける。日立は、本体側のユニオンナットにゆるみや傾きがないか、蛇口側の継ぎ手がしっかり掛かっているか、ホースを引っ張って抜けないかを確かめるよう案内している
  4. 排水ホースを排水口に差し込む。ホースがつぶれたり折れたりしていないか確かめる
  5. 蛇口を開け、接続部から水が漏れていないかを見る
  6. 取扱説明書の手順に従って試しに運転し、給水と排水がふつうにできるか、水漏れがないかを確かめる

輸送用ボルトを付けたまま運転すると、日立は「振動・騒音が大きくなり故障のおそれがある」、ボルトを外さないと正常に運転できないと案内しています。シャープも設置後は必ず取り外すよう書いています。外したボルトは、次の引っ越しに備えて保管しておきましょう。

日立は、設置は販売店や専門業者に頼むよう案内しています。蛇口の形が合わない、防水パン(洗濯機の下の受け皿)に収まらないなど、別売の部品が必要になることもあります。不安な場合は、引越し業者の取り付けサービスや販売店に相談してください。

出典:日立の家電品「洗濯機の設置方法や搬入・移動について知りたいです。」、日立の家電品「洗濯機の給水ホースの取り付け・取り外し方について知りたいです。」、日立の家電品「輸送用ボルトの外しかた・取り付けかたについて知りたいです。(ドラム式)」、シャープ「ドラム式洗濯機の据え付け」

まとめと、持っていかない場合

  • 水抜きは前日、最後の洗濯のあと。30分〜1時間を見ておく
  • 順番は給水ホース → (ドラム式は糸くずフィルター) → 排水ホース
  • ドラム式は輸送用ボルトを付けて運び、新居で必ず外す。ボルトがなければ早めに取り寄せる
  • 新居では、接続部の水漏れを確かめてから使う

この記事は、日立・シャープ・パナソニックの公式の案内をもとにしています。東芝など、ほかのメーカーの洗濯機は、その機種の取扱説明書で操作を確かめてください。

古い洗濯機を持っていかずに処分する場合、洗濯機は家電リサイクル法の対象です。粗大ごみとは別の手続きになるので、早めに準備しましょう。

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