〜暮らしの落書き帳〜

引っ越しの不用品はいつまでに・どう処分する?|方法別の期限と逆算スケジュール

札を付けた家具と「不用品、いつまでに出す?」の札 生活トラブル

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引っ越しの荷造りを始めると、持っていかない家具や家電がたくさん出てきます。でも、粗大ごみの予約が取れなかったり、捨て方が分からない家電があったりして、退去日までに片づかないこともあります。この記事では、不用品の処分方法と、それぞれ「いつまでに何をすればいいか」、業者に頼むときの注意を順に説明します。

先に結論:不用品の処分は、引っ越しの1か月前には仕分けを始めましょう。粗大ごみは申し込みから収集まで約2週間かかる地域があり、3〜4月はさらに混みます。エアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機は粗大ごみでは出せず、家電リサイクル法の決まった方法で出します。業者に頼むときは、市区町村の許可がある業者かを確かめ、複数から見積もりを取ります。

退去日から逆算した不用品の片づけの段取りと、使う処分方法

不用品の処分方法は大きく6つ

処分のしかたは、物の種類によって決まっているものと、自分で選べるものがあります。まず全体を見ておきましょう。

方法向いている物かかる日数・注意
自治体の粗大ごみ家具、ふとん、自転車など大きな物事前の申し込みが必要。収集まで日数がかかる
家電リサイクル法の方法エアコン、テレビ、冷蔵庫/冷凍庫、洗濯機/衣類乾燥機粗大ごみでは出せない。店か受付センターに頼むか、自分で持ち込む
パソコンのメーカー回収など家庭用パソコンメーカーの窓口に申し込む。粗大ごみで収集しない自治体がある
リサイクルショップ・フリマまだ使える家具・家電・服など売れるまで、引き取りまでに日数がかかることがある
引越し業者の引き取り家具・家電など(業者による)引き取るかどうか、費用は業者によって違う
不用品回収業者量が多い、急ぐとき市区町村の許可の有無を必ず確かめる

自治体の粗大ごみ

いちばん基本の方法です。目黒区や大田区では、一辺がおおむね30cm以上の物が粗大ごみになります(基準は自治体ごとに確かめてください)。電話かインターネットで申し込み、手数料を払って、決められた日に出します。気をつけたいのは日数です。東京都大田区は「申し込みから収集までは約2週間かかる」と案内しています。目黒区も、3月と4月は申し込みが集中して収集まで日数がかかることがあるとして、早めの申し込みを呼びかけています。

また、引っ越しでは燃えるごみなどの普通のごみも一度にたくさん出ます。大田区では45リットルの袋で一度に3袋まで、目黒区では5袋以上だと有料と、量の決まりがある地域もあります。多くなりそうなら、早めに清掃事務所へ相談しましょう。申し込みの細かい手順は、こちらの記事にまとめています。

▶ 粗大ごみの出し方(申し込み・処理券)(申し込みから当日までの手順)

家電4品目は粗大ごみで出せない

エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目は、家電リサイクル法(家庭の家電をメーカーがリサイクルする決まり)の対象です。区や市では収集しておらず、粗大ごみには出せません。東京都板橋区の案内では、次の3つの方法が示されています。

  1. 買った店か、買い替える店に頼む:同じ種類の製品を買い替えるときは、新しく買う店に引き取りを頼めます。
  2. 買った店がない・分からないときは「家電リサイクル受付センター」に頼む:前の住所で買った場合などはこちら。インターネットか電話で申し込みます。
  3. 自分で「指定引取場所」に持ち込む:郵便局かゆうちょ銀行で家電リサイクル券を使ってリサイクル料金を払い、券を家電に貼って持ち込みます。予約は要りません。

どの方法でも、リサイクル料金がかかり、運んでもらう場合は収集運搬料金も加わります。料金はメーカーや大きさで違います。まだ使える家電なら、リサイクルショップなどに買い取りを頼む方法もあります。エアコンを外さずに置いていけるか、冷蔵庫・洗濯機の準備は、それぞれの記事にまとめています。

パソコンはメーカー回収など

家庭用パソコンは、資源有効利用促進法でメーカーなどが回収・リサイクルすることになっていて、目黒区のように粗大ごみとして収集しない自治体があります。仙台市の案内では、本体に「PCリサイクルマーク」があれば、メーカーの窓口に申し込むと回収・リサイクルの料金はかからないとされています。マークがない物やメーカーがない物は、料金がかかります。宅配便での回収や、小型家電の回収ボックスなど、自治体ごとにほかの方法もあります。中のデータは、出す前に自分で消しておきましょう。

リサイクルショップ・フリマ、引越し業者の引き取り

まだ使える物は、売る・ゆずる方法もあります。ただ、フリマは売れるまでの日数が読めず、売れたあとの梱包や発送の手間もかかります。退去日が近いなら、期限を決めて「この日までに売れなければ粗大ごみに出す」と決めておくと、片づけが止まりません。引越し業者の中には、家具や家電の引き取りをしている業者もあります。引き取るかどうか、費用、何が対象かは業者によって違うので、引っ越しの見積もりのときに一緒に聞くと手間が省けます。

退去日から逆算したスケジュール

日数がかかる方法から先に手配するのがコツです。目安の予定表を作りました。粗大ごみの日数は自治体によって違うので、住んでいる地域の案内で確かめて調整してください。

時期の目安やること
1か月前持っていく物・売る物・捨てる物に分ける。売る物はリサイクルショップやフリマに出し始める。引越し業者の見積もりで引き取りの有無を聞く
3〜4週間前粗大ごみを申し込む(約2週間かかる地域もあり、3〜4月はさらに早めに)。家電4品目の引き取りを店か受付センターに頼む
2〜3週間前パソコンの回収をメーカーに申し込む。普通のごみが多く出そうなら清掃事務所に相談。業者に頼むなら見積もりを取る
1〜2週間前売れ残った物の行き先を決める。普通のごみを決められた曜日に少しずつ出す
前日〜当日粗大ごみ・家電の引き取り日。冷蔵庫や洗濯機は引き取りの前に中を空にしておく

普通のごみを最後の日にまとめて出そうとすると、収集の曜日が合わずに残ってしまうことがあります。退去の日までに収集日が何回あるかを数えて、少しずつ出していきましょう。

出す前に気をつけたいこと

引っ越しのごみは量が多く、ふだんは出さない物も混ざります。事故やトラブルを防ぐために、次のことに気をつけましょう。

ライター・スプレー缶・カセットボンベ

目黒区の案内では、ライター、スプレー缶、カセットボンベは中身を使い切り、ほかの燃やさないごみと分けて袋に入れ、「危険」と書いて出すよう求めています。燃やすごみに混ざったライターが、収集車の火災の原因になっているためです。片づけで出てきた古いスプレー缶などは、まとめて分けておきましょう。出し方は自治体によって違うので、住んでいる地域の決まりを確かめてください。

決められた日・場所以外に置かない

退去日に間に合わないからといって、集積所に収集日以外に置いたり、申し込んでいない粗大ごみを出したりしてはいけません。不法投棄は法律で厳しく罰せられます。収集日が退去日より後になってしまう場合は、自治体の清掃事務所や、管理会社・大家さんに早めに相談しましょう。

家電・パソコンの中身を確かめる

引き取りに出す冷蔵庫や洗濯機は、中を空にしておきます。パソコンやスマホ、デジタルカメラのメモリーカードなどは、写真や個人の情報が残っていないかを確かめ、必要なデータを移してから消しておきましょう。売る場合も同じです。

不用品回収業者に頼むときの注意

時間がない、量が多いときは回収業者が頼りになります。ただし、業者選びには大事な決まりがあります。

家庭のごみを回収するには市区町村の許可が要る

環境省の案内では、家庭のごみを回収できるのは、市区町村の「一般廃棄物処理業」の許可を持つ業者か、市区町村から委託を受けた業者に限られます。「産業廃棄物処理業の許可」や「古物商の許可」では、家庭のごみは回収できません。前者は工場や会社のごみ向け、後者は中古品の売り買い向けの許可だからです。

無許可の業者に渡すと、きちんと処理されたか確かめられません。環境省は、不法投棄や、フロンなど有害な物の放出、電池による火災、高い料金の請求といった例が報告されているとしています。大きな音で町を回る、空き地で回収している、チラシやネット広告で誘う業者にはとくに注意するよう呼びかけています。

国民生活センターに寄せられたトラブル

国民生活センターは、無許可で回収する業者とのトラブルについて注意を呼びかけています。紹介されている相談には、ネット広告で安い料金を見て頼んだのに作業のあとに高額を請求された、「詰め放題」と広告されていたのに当日は積める量を制限されて断るとキャンセル料を求められた、といった例があります。

頼む前に確かめる5つのこと

  1. 許可を確かめる:市区町村のホームページなどで、一般廃棄物処理業の許可を持つ業者かを確かめます。分からなければ市区町村の窓口に聞きます。
  2. 複数の業者から見積もりを取る:1社だけだと、料金が高いのか安いのか判断できません。
  3. 料金の内訳を書面でもらう:作業の中身、追加料金やキャンセル料があるかを先にはっきりさせます。
  4. 作業前に納得できない変更を言われたら断る:当日になって料金が上がる話をされたら、その場で決めないことが大切です。
  5. 困ったら188へ:消費者ホットライン「188(いやや)」で、近くの消費生活センターを案内してもらえます。訪問販売にあたる場合はクーリング・オフ(契約を取り消せる制度)が使えることもあります。

業者に頼むと決めた場合でも、いくつもの業者に一つずつ連絡して見積もりを取るのは手間がかかります。不用品回収の見積もりを、複数の業者からまとめて取れるサービスもあります。使う場合も、上の5つは必ず確かめてください。

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▶ エアコンは置いていっていい?(外すか残すかの確かめ方)

▶ 洗濯機の水抜き(引き取りや運び出しの前の準備)

▶ 引っ越しでやること・手続きの順番(全体の流れはこちら)

出典:大田区「引越しのごみ」、目黒区「引っ越しごみは、正しく分別して計画的にお出しください」、板橋区「家電リサイクル法対象4品目の処分方法」、経済産業省「家電リサイクル法」、仙台市「市で収集しないものの相談先(家庭で使用しているパソコン)」、環境省「家電リサイクル Q&A(使用済家電の回収業者について)」、国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル-市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けず、違法に回収を行う事業者に注意!-」

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