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ITパスポート試験とは|試験日・申し込み・受験料・合格基準【12/28〜休止・1月下旬再開予定】

ITパスポート試験の概要(試験時間・出題形式・合格基準)を表すノートパソコンとテキストのイラスト PC・スマホ・データ

ITパスポート試験(iパス)は、ITの基礎知識を問う国家試験です。受験資格はなく、全国の会場のパソコンで受ける方式(CBT方式)で、年間を通じて受けられます。この記事では、試験の内容・合格基準・受験料・申込みの流れを、IPA(情報処理推進機構)の公式情報をもとにまとめます。

2026年12月28日から試験が一時休止し、再開は2027年1月下旬の予定です(IPA、2026年11月5日発表)。年内に受けたい人は、先に「年末年始の休止」を確認してください。

結論|ITパスポート試験の基本

項目内容
種類国家試験(情報処理技術者試験の一つ)
受験資格なし
試験方式CBT方式(会場のパソコンで解答)
試験時間・問題数120分・100問(四肢択一)
合格基準総合評価点600点以上(1,000点満点)、かつ3分野それぞれ300点以上
受験手数料7,500円(税込)
実施日全都道府県で毎月実施(年末年始は休止予定)
結果その日のうちにサイトで確認できる

2026年12月28日〜2027年1月下旬は休止(予定)

IPAは、システムの入れ替えのため、ITパスポート試験・情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験のCBT方式の試験を、2026年12月28日から一時休止すると発表しています。再開は2027年1月下旬の予定で、申込みの受付は2027年1月中旬以降に始まる予定です。

ITパスポート試験は2026年12月28日から休止し、2027年1月下旬に再開予定
図1:年末年始の休止と再開の予定(IPAの発表をもとに作成)

年内に受ける人は、次の点に注意してください。

  • 年内に申し込んだ人は、2026年12月27日までに受験する(再開後の日に変更できない)
  • 会場によっては、12月27日より前に年内の試験が終わっている
  • 年内に発行された未使用のバウチャー(前売りの受験チケット)は、再開後の申込みに使えない
  • 受けられなかった場合も、受験手数料の返金はない

2026年9月28日以降の申込みでは、選べる試験日は12月27日までになっています。再開後の詳しい日程は、決まりしだいIPAのサイトで発表されます。

どんな試験か|誰が受けている?

ITパスポート試験は、ITを使って働くすべての社会人や、これから社会人になる学生が身につけておきたい基礎知識を問う試験です。IPAのFAQでは、技術系の人や理系の学生だけでなく、事務系の社会人や文系の学生も対象と案内しています。

IPAの発表では、令和7年度(2025年度)の応募者は307,266人で、社会人では非IT系企業の応募者(179,995人)がIT系企業(40,715人)を大きく上回っています。合格者は132,012人、合格率は48.6%でした。

学生・社会人・文系の人は受けている?

IPAの発表では、令和7年度の社会人の応募者は、営業・販売(非IT関連)の仕事の人が45,781人でいちばん多く、勤務先では金融・保険業、不動産業が70,445人で最も多くなっています。学生では、大学の「情報系以外の文系」が23,337人で最も多く、前年度より9.7%増えました。高校の「普通系・その他」も5,335人と、前年度より29.4%増えています。

IPAは、大学の入試優遇や単位認定にITパスポート試験を使う大学が多数あると案内しています。また、2026年度から高等学校卒業程度認定試験に加わった「情報」は、ITパスポート試験の合格者は免除されます。

難易度|初心者にとってどれくらい難しい?

令和7年度の合格率は48.6%で、受けた人のおよそ半分が合格しています。受験資格がなく、IT以外の仕事の人や文系の学生も多く受けている試験です。

難しく感じやすいのは、範囲の広さと合格基準の仕組みです。ITの技術だけでなく、経営・会計・法律まで出題され、総合点に加えて3分野それぞれで300点以上が必要です。得意な分野で点を稼いでも、苦手な分野が基準に届かないと合格になりません。

IPAの合格者アンケートでは、受験前のITのなじみが「日常的なPC・スマホ・ネットの利用が中心」「ほとんどなじみがなかった」という人が39.7%いて、なじみが少ない人ほど学習時間が長い傾向でした。勉強時間の目安と進め方は、ITパスポートの勉強時間と独学の進め方で説明しています。

出題分野と問題数

問題は3つの分野から出ます。問題数はIPAの表記で「程度」となっています。

ITパスポート試験の出題分野:ストラテジ系35問程度・マネジメント系20問程度・テクノロジ系45問程度
図2:出題分野と問題数(IPA「試験内容・出題範囲」をもとに作成)
分野問題数主な内容(大分類)
ストラテジ系(経営全般)35問程度企業と法務、経営戦略、システム戦略
マネジメント系(IT管理)20問程度開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
テクノロジ系(IT技術)45問程度基礎理論、コンピュータシステム、技術要素(ネットワーク・セキュリティなど)

出題範囲の細かい内容は、IPAが公開している「シラバス」にまとまっています。2026年11月時点の最新はVer.6.5(2026年1月8日掲載)です。

合格基準と採点のしくみ

合格するには、総合評価点が600点以上(1,000点満点)で、しかもストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系がそれぞれ300点以上(各1,000点満点)であることが必要です。総合点が600点を超えていても、どれか1つの分野が300点に届かないと合格になりません。

採点はIRT(項目応答理論)という方式で、正解の数をそのまま点数にするのではなく、解答結果から評価点を出します。また、100問のうち評価に使うのは92問で、残りの8問は今後の出題のための問題で、点数には入りません。

試験日・会場・申込みの流れ

試験は全都道府県で毎月行われていて、自分の都合に合わせて日時と会場を選べます。申込みから合格発表までの流れは次のとおりです。

ITパスポート試験の申込みから合格発表までの6つの流れ
図3:申込みから合格発表まで(IPA「受験申込手順」「FAQ」をもとに作成)

申込みのしかた

  • ITパスポート試験のサイトで利用者IDを登録し、利用者メニューにログインする
  • 「受験申込」から、地域→会場→試験日→開始時間の順に選ぶ(選べるのは3か月先まで)
  • 支払い方法を選ぶ(クレジットカード・コンビニ・バウチャー)

いつの試験日まで申し込める?

支払い方法と申し込む時間によって、選べるいちばん早い試験日が変わります。

支払い方法申し込む時間選べる試験日
クレジットカード・バウチャー0:00〜11:59申込日の翌日から
クレジットカード・バウチャー12:00〜23:59申込日の翌々日から
コンビニいつでも申込日の5日後から

コンビニ払いは、別に払込手数料187円がかかります。支払期限は申込日を含めて3日目の23:59です(受験日に近い申込みでは早まります)。また、同時に複数回の試験を申し込むことはできず、次の申込みは受験日の翌日からできます。

試験当日の持ち物と流れ

必ず持っていくもの

  • 確認票(受験申込のあと、利用者メニューからダウンロードして印刷する。印刷できない場合は、受験番号・利用者ID・確認コードの3つの控え)
  • 有効期限内の顔写真付きの本人確認書類の原本(運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、顔写真付きの学生証など。コピーは不可)
  • 机に置けるもの以外をしまうカバン

机に置けるのは、ハンカチ、ポケットティッシュ、目薬、水(ラベルをはがした無色透明のペットボトル1本・1,000ml以下)、確認票などです。時計(腕時計も)は持ち込めず、残り時間は画面に表示されます。メモ用紙とシャープペンシルは会場で用意されます。

当日の流れ

  1. 試験開始の30分前から受付が始まる
  2. 受付で確認票と本人確認書類を見せる
  3. 案内されたら試験室に入り、座席に着く
  4. パソコンに受験番号・利用者ID・確認コードを入れてログインする
  5. 試験開始(120分)
  6. 終わると採点され、結果が画面に表示される
  7. 忘れ物を確認して退館する

申し込んだ時間内なら遅刻しても入室できますが、終了時刻は延びません。確認票のダウンロードができずに困る人が多いとIPAが注意しているので、早めにダウンロードしておきましょう。

結果と合格発表

試験の点数は、その日のうちにサイトで確認できます。ただし、この時点ではまだ合格ではありません。経済産業大臣が合格者を決定したあと、合格者の受験番号が官報とITパスポート試験のサイトに掲載されます。合格証書のほか、必要なら合格証明書(1通700円)も申請できます。

2027年度から試験制度が変わる予定

IPAは、2027年度から新しい試験制度を始める予定で、ITパスポート試験のシラバス案(Ver.0.1、2026年8月31日掲載)とサンプル問題を公開しています。IPAの発表では、主な見直しは次の3点です。

  • 出題分野を「ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系」から「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」に整理し直す
  • DXで求められる考え方や、データマネジメントの基礎を新しく加える
  • AI時代に対応したセキュリティ・倫理の出題を強める

シラバス案は検討中のもので、変わる可能性があります。今の試験(2026年12月まで)は、シラバスVer.6.5の範囲で出題されます。

勉強時間の目安や独学の進め方は、ITパスポートの勉強時間と独学の進め方でまとめています。

よくある質問

IT初心者や文系でも受けられますか?

受けられます。受験資格は特にありません。IPAも、事務系の社会人や文系の学生を対象に含めて案内しています。

ITパスポートは就職に役立ちますか?

IPAは、新卒採用のエントリーシートで合格やスコアを確かめる企業が増えていることや、国家公務員の採用面接で合格を確認する省庁があることを紹介しています。ITと経営・法務の基礎知識があることを示せるので、履歴書や面接でのアピールに使えます。ただし、合格だけで就職が決まるものではなく、どう評価されるかは会社や仕事によって違います。

何回でも受けられますか?

何回でも受けられますが、同時に複数回の申込みはできません。次の申込みは、申し込んだ試験の受験日の翌日からできます。

当日の点数が合格基準を超えたら、その場で合格ですか?

いいえ。合格は経済産業大臣が決め、官報とITパスポート試験のサイトで発表されます。

年内に申し込んで、1月に受けることはできますか?

できません。年内に申し込んだ試験は2026年12月27日までに受ける必要があり、再開後の日に変更することはできません。

参考にした公式情報(2026年11月8日確認)

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