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答え:スマホを水に落としたら、すぐに水から出して電源を切り、ケーブルとケースを外して、柔らかい布で拭きます。そのあとは風通しのよい場所で自然に乾かし、電源を何度も入れ直したり充電したりしないでください。Apple は「米の袋に入れない」「熱源で乾かさない」「綿棒を差し込まない」と案内し、ケーブルでの充電は最低5時間あけるように書いています。電源が入って使えるうちに Wi-Fi でバックアップを取り、それでも不調なら Apple・キャリアの補償・メーカーの順で修理先を選びます。
トイレ・お風呂・洗濯機・水たまりにスマホを落としたときに読む記事です。「米に入れる」「ドライヤーで乾かす」「SIM をすぐ抜く」など、よく聞く対処のうち、メーカーが公式に勧めていないものも分けて書きました。Apple・Google・Samsung・シャープの公式サポートや仕様のページ、Apple とソフトバンクの補償の案内を出典にしています。
(確認日:2026年10月31日。手順や料金は各社の公式ページの記載によります。機種や契約で違うことがあるため、最後は自分の機種のページで確かめてください。)
水没した直後にすること(最初の5分)
いちばん大事なのは「中に電気を流さない」ことです。濡れた基板に電気が流れると、ショート(電気が本来と違う道を流れて部品が壊れること)が起きやすくなります。次の順番で動いてください。
- すぐ水から出す。沈んでいる時間が長いほど、中に水が入りやすくなります。
- 充電ケーブル・イヤホンなどを抜く。Apple は、スマホ側と電源アダプタ側の両方からケーブルを外すよう案内しています。
- 電源を切る。Google(Pixel)と Samsung は、濡れたら電源をオフにする手順を示しています。切れたら、乾くまで入れ直しません。
- ケースを外し、柔らかい布で外側を拭く。Apple は「柔らかく、けば立たない布」で拭くよう書いています。ティッシュは繊維が残りやすいので、メガネ拭きのような布が向いています。
- 端子を下に向けて、手のひらに軽く当てる。Apple の手順です。Samsung は「軽く振る。強く振ったり叩いたりしない」としています。力を入れないのがポイントです。
- 風通しのよい、直射日光の当たらない場所に置く。Apple は、扇風機の涼しい風を充電口に当てると乾きやすくなる場合があると書いています。
SIM トレイは、外が乾いてから開けます。「すぐに SIM カードを抜く」という記事が多いのですが、Apple は「SIM トレイを開ける前に iPhone が乾いていることを確かめる」と案内しています。濡れたまま開けると、すき間から水が入るおそれがあるためです。Samsung のように、SD カードや SIM を取り出して拭くよう勧めるメーカーもあるので、自分の機種の案内に合わせてください。迷ったら「外側を拭いて乾いてから開ける」が安全です。

してはいけないこと(公式が書いていること)
ネットでよく見る対処の中には、メーカーがはっきり「しないで」と書いているものがあります。表にまとめました。
| してはいけないこと | 理由 | どこが書いているか |
|---|---|---|
| 電源を何度も入れ直す・動くか試す | 濡れた基板に電気が流れ、ショートのおそれ | Samsung(電源を入れない) |
| ケーブルで充電する | 端子の腐食・ショートのおそれ。乾くまで待つ | Apple(最低5時間あける)、Samsung |
| 米の袋に入れる | 米の細かい粒が中に入り、壊すおそれ | Apple |
| ドライヤー・ヒーターなど熱で乾かす | 熱で部品が傷む。Samsung は冷風でも悪くなることがあるとしている | Apple(外部の熱源を使わない)、Samsung |
| エアダスターで吹く | 水を奥へ押し込むおそれ | Apple |
| 綿棒・ティッシュを充電口に差し込む | 端子のピンを傷める、繊維が残る | Apple |
| 強く振る・叩く | 水が中に広がる、本体が壊れる | Samsung |
| 日なたに置く | 高温になり、別の故障の原因になる | Samsung |
| 自分で分解する | 防水の部品が壊れ、修理を断られることもある | Apple(ネジを外さない) |
「米に入れると乾く」は昔からよく言われますが、Apple は公式の案内で「米の袋に入れない」と明記しています。乾燥剤に入れる方法も、メーカーの公式手順には書かれていません。公式が勧めているのは「拭く・軽く水を切る・風通しのよい場所で待つ」の3つだけだと覚えておくと迷いません。
どれくらい待てばいい?(30分・5時間・24時間の使い分け)
Apple の案内には、場面ごとに違う時間が出てきます。混ざりやすいので分けておきます。
| 場面 | 待つ時間 | 中身 |
|---|---|---|
| 水に沈めた・中まで濡れたかもしれない | 最低5時間 | ケーブル充電やアクセサリーをつなぐ前に、少なくとも5時間あける |
| 「液体を検出しました」が出た | 30分以上 | 30分以上おいてから、もう一度つないでみる |
| 何度つないでも警告が出る | 最大24時間 | 完全に乾くまで最大で1日かかることがある。その間に何度か試す |
つまり、水没したなら「5時間はケーブルをつながない」、そのあと警告が出たら「30分おきに試しながら最長1日」が目安です。Android は Samsung が「十分に乾いたことを確かめてから接続」とし、具体的な時間は書いていません。iPhone と同じく、半日〜1日は様子を見るつもりでいてください。
海水・お風呂のお湯・ジュースのとき
防水の性能は、ふつうの温度の真水を前提にしています。シャープの仕様ページは「常温(5℃〜35℃)の真水・水道水にのみ対応」と書いています。海水やお湯、砂糖の入った飲み物は、乾いたあとも成分が残り、あとから端子がさびることがあります。Apple は石けん・インクなどが付いたら「すぐにきれいにする」よう案内しています。ただし洗剤で丸洗いするのは Samsung が「故障につながるおそれ」としているので避けます。真水以外で濡れたときは、乾かしたあと動いても、早めに点検に出すほうが安心です。
iPhone の「液体を検出しました」が出たとき
iPhone は、充電口に水分があると警告が出て、ケーブルでの充電が止まります。Apple によると、表示は次の4種類です。
- 「充電できません」:Lightning の充電器につないだとき
- 「USB-C コネクタで液体が検出されました」:USB-C で充電器などにつないだとき。すぐケーブルを抜くよう案内されています
- 「Lightning コネクタで液体が検出されました」:充電しない Lightning のアクセサリーをつないだとき
- 「液体が検出されました」:USB-C のアクセサリーをつないだとき
やることは、ケーブルを両側から抜く→端子を下にして手のひらに軽く当てる→風通しのよい場所に置く→30分以上たってからつなぎ直す、の順です。警告がまた出たら、まだ端子やケーブルのピンの下に水が残っています。最大24時間かけて乾かします。
- 「緊急時につき無視」:つなぎ直すと、警告を無視して充電できる選択肢が出ます。Apple は「濡れたまま充電しないで」としているので、電話をかける必要があるときなど、本当に急ぐときだけにします。
- ワイヤレス充電:Qi 認証のワイヤレス充電器なら、警告中でも充電できます。Apple は、背面を拭いて乾いていることを確かめてから置くよう書いています。急いで電池を足したいときの現実的な方法です。
- 濡れていないのに出る:特定のケーブルだけで出るならケーブル側の故障が考えられます。Apple 純正のケーブルでも毎回出るなら、修理の相談が必要です。
Galaxy では、充電口に水分があると水滴のアイコンが出て、USB での充電ができなくなります。Samsung の手順も、ケーブルを抜く→電源を切る→充電口を下にして軽く振る→風通しのよい場所で乾かす、と同じ流れです。
「防水だから大丈夫」ではない:IP68・IPX8 の意味
スマホの仕様にある「IP68」は、国際規格 IEC 60529(日本では JIS C 0920)で決められた保護の等級です。最初の数字が「ほこり」、2つ目の数字が「水」への強さを表します。「X」はその項目を試験していないという意味です。
| 表示 | 意味(水について) |
|---|---|
| IPX4 | あらゆる方向からの水しぶきで影響がない |
| IPX5 | あらゆる方向からの噴流水(ホースの水など)で影響がない |
| IPX7 | 決められた水圧・時間で一時的に沈めても中に水が入らない |
| IPX8 | IPX7 より厳しい条件で沈めても中に水が入らない。条件はメーカーが決めて示す |
| IP6X | ほこりが中に入らない(耐じん形) |
IPX8 の「条件」は機種によって違います。たとえば iPhone 12 以降の多くは「最大水深6メートルで最大30分」、iPhone 11 は「2メートルで30分」、iPhone SE(第2・第3世代)は IP67 で「1メートルで30分」です。シャープの AQUOS は「常温の水道水、水深1.5メートルに約30分沈めて機能を保つ」と書いています。
ただし、どれも実験室の条件での結果です。Apple も Google も「防水性能は使っているうちに落ちることがある」と明記しています。落とした衝撃や古くなったパッキン、お湯や石けん、水圧のかかるシャワーは試験の条件に入っていません。そして大事な点として、Apple も Google も、水による故障はメーカー保証(1年)の対象外としています。防水は「落としたときに助かる確率を上げるもの」で、修理が無料になるものではありません。
電源が入らず、バックアップのないデータを取り出したいときは、基板修理でデータを取り出す業者に相談する方法もあります。一例です(PR)。
【PR】iPhoneの水没・起動不良なら基板修理サービス【FIREBIRD】データを守る手順(電源が入るか・入らないかで分ける)
水没したスマホは、乾いて一度動いても、あとからさびが進んで急に動かなくなることがあります。写真や連絡先は、動いているうちに逃がしておきます。
電源が入って使えるとき
- ケーブルはつながず、Wi-Fi につなぐ。電池が少ないときは、背面を乾かしてワイヤレス充電を使います。
- iPhone:「設定」→自分の名前→「iCloud」→「iCloudバックアップ」→「今すぐバックアップ」。終わるまで Wi-Fi から離れないでください。下に最後のバックアップの日時が出れば完了です。
- Android の写真:Google フォトで右上のプロフィール写真をタップし、「バックアップが完了しました」と出るか確かめます。
- LINE など、アプリごとに引き継ぎが必要なものも確かめる。トーク履歴は端末のバックアップとは別に保存します。
関連:LINEの機種変更でトーク履歴が消えた・引き継げなかったときは?
電源が入らない・入れたくないとき
電源を何度も入れて試すのはやめて、別のスマホやパソコンから「もう何が残っているか」を確かめます。iPhone なら iCloud.com、Android なら Google フォトのウェブ版にログインすると、すでにクラウドに上がっている写真が見られます。ここに残っていれば、本体が直らなくても取り戻せます。残っていない場合は、修理の申し込みのときに「データを残したい」とはっきり伝えてください。
関連:データが消えた・認識しないときの対処|HDD・SSD・SDカード・USBメモリ・スマホ別
また、iPhone を修理に出すときは「探す」の設定が必要です。本体が動かなくても、別の端末の「探す」アプリか icloud.com/find から、対象の iPhone を選んで修理用の手続き(「修理または下取り」や「このデバイスを削除」)ができると Apple は案内しています。
関連:スマホが壊れたときにまずやること|画面割れ・水没・電源が入らない
修理に出すとき
乾かしたあと「画面がにじむ」「音がこもったまま」「充電できない」「勝手に再起動する」などがあれば、修理を考えます。どこに頼むかは、入っている補償で決まります。
| 入っている補償 | 水没の扱い | 確かめる場所 |
|---|---|---|
| AppleCare+(iPhone) | 「過失や事故による損傷」に液体の損傷も入る。サービス料は画面のみ 3,400円、その他の損傷 11,800円(どちらも税別)。この損傷の修理は2回まで | Apple の「保証状況とサービス期間を確認」、AppleCare+ の規約 |
| 補償なしの iPhone | 液体による損傷は Apple の1年保証の対象外。有償の修理になる | Apple の修理の見積もり |
| キャリアの補償サービス | 水濡れ・全損を対象にしているものが多い。例:ソフトバンクの「あんしん保証パック ネクスト」は水濡れ・全損の修理を案内している(新規の受付は終了し、後継のサービスに切り替わっている)。条件や負担額はサービスと加入時期で違う | My docomo・My au・My SoftBank などの契約内容 |
| メーカー(Pixel・Galaxy・AQUOS など) | 事故や水による損傷はメーカー保証の対象外(Google)。有償修理か、キャリアの補償を使う | メーカーの修理受付ページ |
頼む前に、次の4つを確かめておくと、あとで「思っていたのと違う」を防げます。
- 料金の出し方:補償のある人は「負担金がいくらか、何回目か」。補償がない人は「見積もりを出してから修理するか」「修理できなかったときに点検料がかかるか」を聞きます。
- データの扱い:Apple の AppleCare+ の規約には「修理の過程で中身を消去し、ストレージを初期化する」「データの復元は対象外」と書かれています。本体ごと交換になることもあるので、データは戻らない前提でバックアップを取っておきます。キャリアによっては、水濡れのデータ復旧を別に用意している場合もあります。
- 出す前の準備:Apple は、バックアップ、「探す」の手続き、Apple Pay のカードを Wallet から外すことを挙げています。パスコードやパスワードは修理の人にも教えないよう書いています。
- 持ち物:Apple の店舗に持ち込むときは、写真付きの本人確認書類と、あればレシートが必要です。予約がいる場合もあります。
Apple の正規の修理では、iPhone の中にある「液体浸入インジケーター」も見られます。ふだんは白か銀色で、水に触れると赤に変わる小さなシールです。湿気や温度の変化では反応しません。赤くなっていても、本当に水が原因の故障かは点検しないと分からないので、自分で判断せず相談してかまいません。
自分で直らないときの相談先
起動しない・水没で電源が入らず、バックアップがないデータをどうしても取り出したい場合は、本体の基板まで修理してデータを取り出すことを扱う業者があります。その一例が FIREBIRD です。公式サイトのよくある質問によると(2026年9月29日確認)、iPhone・iPad のデータ復旧や基板修理を行い、Android にも対応しています。料金は症状と機種で変わるので、依頼前に見積もりと、データが戻らなかった場合の費用を確かめてください。
【PR】iPhoneの水没・起動不良なら基板修理サービス【FIREBIRD】よくある質問
Q. 米に入れるのは本当にだめですか?
Apple は公式の案内で「米の袋に入れない」と書いています。米の細かい粒が充電口などに入り、壊すおそれがあるためです。拭いて、風通しのよい場所に置くほうが公式の手順に合っています。
Q. 乾かしたら普通に動きました。もう大丈夫ですか?
しばらくは安心できません。中に残った水分や成分で、あとから端子や基板がさびることがあります。動くうちにバックアップを取り、充電の警告やスピーカーの音、画面のにじみに変化がないか、数日は気にしておいてください。真水以外で濡れたときは、早めに点検を受けてください。
Q. 警告が出ている間、ワイヤレス充電は使えますか?
iPhone は、Qi 認証のワイヤレス充電器なら使えると Apple が案内しています。背面を拭いて乾いていることを確かめてから置いてください。ケーブルの充電は乾くまで待ちます。
Q. IP68 のスマホならお風呂で使ってもいいですか?
メーカーは勧めていません。Apple は「水泳や入浴中の使用」「サウナや浴室のような蒸気の多い場所」を避けるものに挙げ、Google も Pixel を浴室やシャワーに持ち込まないよう案内しています。防水の試験は常温の真水で行うもので、お湯や湯気、石けんは条件に入っていません。
まとめ
- 水から出す→ケーブルを抜く→電源を切る→布で拭く→端子を下にして軽く当てる→風通しのよい場所で乾かす
- 米・ドライヤーなどの熱・エアダスター・綿棒・強く振るのは、メーカーが「しないで」と書いている
- 水没したらケーブル充電は最低5時間あける。「液体を検出しました」は30分おきに試しながら最大24時間
- IP68・IPX8 は実験室の真水の条件。水の故障はメーカー保証の対象外
- 動くうちに Wi-Fi でバックアップ。修理では中身が消える前提で準備し、補償の種類で修理先を選ぶ
出典
- Apple「If you see a liquid-detection alert on your iPhone」 https://support.apple.com/en-us/102643
- Apple「About splash, water, and dust resistance of iPhone 7 and later」 https://support.apple.com/en-us/108039
- Apple「Water and other liquid damage to iPhone or iPod isn’t covered by warranty」 https://support.apple.com/en-us/109350
- Apple「Prepare your iPhone or iPad for a service appointment」 https://support.apple.com/en-us/109519
- Apple「How to back up your iPhone or iPad with iCloud」 https://support.apple.com/en-us/108366
- Apple「AppleCare+ 盗難・紛失プラン(規約)」 https://www.apple.com/jp/legal/sales-support/applecare/applecareplus/docs/applecareplusjp_tl.html
- Google「Google Pixel の水濡れを防ぐ」 https://support.google.com/pixelphone/answer/7533279?hl=ja
- Google「写真や動画をバックアップする(Android)」 https://support.google.com/photos/answer/6193313?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DAndroid
- Samsung「防水スマホの等級と水に濡れたときの対処」 https://www.samsung.com/jp/explore/hint/waterproof
- Samsung「(Galaxy) スマートフォンやタブレットの充電ができない場合」 https://www.samsung.com/jp/support/mobile-devices/my-device-displays-a-water-drop-icon-and-will-not-charge/
- シャープ「AQUOS 仕様(防水・防じんの注記)」 https://jp.sharp/products/shg03/spec.html
- ソフトバンク「あんしん保証パック ネクスト」 https://www.softbank.jp/mobile/service/anshinpack/next/
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