要点:GMOインターネットが運営する、FXの自動売買などに使われるクラウドのWindowsパソコン「お名前.com デスクトップクラウド」が不正アクセスを受け、サーバー内の情報が外部に持ち出されました。影響の可能性があるサーバーは26,739件。10月27日には、攻撃者とみられる者から「27日12時に情報の公開とランサムウェア攻撃を行う」と予告されたとして、利用者に12時より前にバックアップを取り、ネットワークを切ってパソコンの電源を落とすよう呼びかけました。
追記(11/2 19:35):GMOの熊谷代表らが11月2日午後に記者会見を開き、謝罪しました。グループ内の担当者がシステムの課題を指摘していたのに、サービスの運営に十分生かせなかったと説明しています。利用者に関わる点は次の3つです。
- 情報の公開:10月27日に攻撃者が情報を公開しました。公開された情報に自分の情報が含まれていると会社が確かめた人には個別に連絡があり、特別お見舞金が支払われます。自分で探す必要はなく、公開情報と称するサイトにはアクセスしないよう強く求められています。
- 損失の補償:不正な取引の損失の申し込み方は、11月6日までに案内される予定です。
- サービスの再開:不正アクセスを受けた今の基盤は再開せず、別の基盤の代わりのサービスへの乗り換えが案内されています。
お名前.com の公式のお知らせ(第3報〜第9報)で確かめられた範囲で整理しました(最初の確認日:2026年10月27日 13時30分ごろ、追記の確認日:11月2日)。続報は公式のお知らせで確かめてください。
何があった?
- 10月19日:利用者からの問い合わせで調査を開始
- 10月20日:一部の利用者のサーバーに、第三者が不正なプログラムを置いていたことを確認。新規申し込みとコントロールパネルを停止
- 10月21日:全プランのサーバーを順次停止(10月24日の第4報で、今の基盤は再開しないと案内)
- 10月24日:情報が外部に持ち出されたことを確認したと発表。お見舞金と、不正な取引による損失の補償を決定
- 10月27日:12時の攻撃予告に備えて、利用者にパソコンの電源を切るよう要請(第8報・第9報)。GMOは攻撃者の要求には応じないとしています。同じ日に、攻撃者による情報の公開がありました(第10報)
- 10月28日:情報が載っていたサイトのドメインの停止を確認。アクセスや転載をしないよう呼びかけ(第13報)
- 11月2日:熊谷代表らが記者会見で謝罪
自分は対象?
- 対象のサービス:お名前.com デスクトップクラウド(全プラン)。お知らせで対象として挙げられているのはこのサービスです。
- 影響の可能性がある情報:サーバーの中に保存されていた情報。取引ツール(MT4/MT5など)に保存した証券会社・FX会社の口座のログイン情報も含まれます。
- クレジットカード:GMOは、決済の情報(クレジットカード情報を含む)をこのサービスのサーバーには持っていないとしています。ただし、自分でサーバーの中に保存した情報(ブラウザに保存したID・パスワードなど)は影響の範囲に入ります。
- 26,739件は「対象になりうるサーバーの数」で、不正アクセスが確かめられた数ではありません。
今すぐやること

- 取引口座と取引ツールのパスワードを変える:FX取引に使っていないスマホや別のパソコンから変更するよう案内されています。
- ログイン中のセッションをすべて切る:パスワードを変えても、会社によってはしばらく前の接続が残り、第三者が取引を続けられる場合があるとされています。証券会社・FX会社のマイページで切るか、窓口に頼んでください。すでにパスワードを変えた人も必要です。
- 取引履歴と残高を確かめる:覚えのない取引があれば、まず取引先の会社に連絡します。
- 二段階認証を設定する:取引先の会社が用意していれば設定します。
- サーバーの中に保存していたID・パスワードを変える:同じパスワードをほかのサービスで使っているなら、そちらも変えます。
- 自分のパソコンをウイルス対策ソフトでフルスキャンし、バックアップを取る:予防のための対応として案内されています。
12時の予告に備えて電源を切ったパソコンを、いつ・どう使い始めればよいかは、10月27日13時30分ごろの時点では公式の案内が見つかりませんでした。お知らせのページか、届くメールの続報で確かめてからにすると安心です。乗っ取りが心配なときの手順は、アカウントを乗っ取られたかもと思ったときにやる順番と相談先にまとめています。
お見舞金と補償は?
- お見舞金:今このサービスを使っている全員に、被害の有無にかかわらず一律5,000円。受け取り方と時期は、10月30日23時59分までに登録のメールアドレスに知らせるとしています。
- 不正な取引の損失:GMOが不正アクセスによる取引だと認めたものの、実際に出た損失(差損や手数料など)を補償するとしています。申し込み方は11月6日までに公式サイトとメールで案内する予定です。取引所などに取り消し・返金を相談するようにも求めています。
- 情報が公開された人(特別お見舞金):公開された情報に自分の情報が含まれると会社が確かめた場合、個別に連絡があります。基本的な情報(氏名・連絡先など)は1万円、取引口座のIDやパスワードなどは1万5千円、プライバシー性の高い情報は2万5千円で、当てはまる区分の合計です(1回の公開につき上限300万円)。5,000円のお見舞金や損失の補償とは別です。
- ランサムウェアの被害に遭った人:窓口に申し出れば、状況を確かめたうえで、同じくらいの性能の新しいパソコンを用意するとしています。
- 代わりのサービス:引き続きWindowsのデスクトップ環境を使いたい人には、別のクラウド基盤のサービスへの乗り換えを案内し、乗り換え後6か月は無料とされています。
偽の連絡に気をつける
GMOは、メールや電話でパスワード、認証コード、クレジットカード情報、口座情報をたずねることはないとしています。「被害金を取り戻す」などとお金を求める連絡にも応じないよう呼びかけています。攻撃者を名のる人からメールやメッセージが届いても、URLやファイルを開かず、返信もしないでください。
問い合わせ先
- 電話:03-5456-2560(土日・祝日も含め24時間)
- Web:お名前.com お問い合わせ
あわせて読みたい
出典(確認日:2026年10月27日、追記分は11月2日)
- GMOインターネットグループ「『お名前.com デスクトップクラウド』への不正アクセスに関する現在の対応について(第12報)」(2026年10月27日)
- GMOインターネットグループ「同(第13報)」(2026年10月28日)
- GMOインターネットグループ「同(第16報)」(2026年10月29日)
- GMOインターネット「同(第4報)」(2026年10月24日)
- ITmedia NEWS「GMO熊谷代表、会見で改めて謝罪」(2026年11月2日)
- NHK「GMO 不正アクセス問題 熊谷正寿社長ら記者会見し陳謝」(2026年11月2日)
- お名前.com「『お名前.com デスクトップクラウド』への不正アクセスに関する現在の対応について(第9報)」(2026年10月27日)
- お名前.com「お名前.com デスクトップクラウドサービスに対するサイバー攻撃について(第4報)」(2026年10月24日)
- お名前.com「『お名前.com デスクトップクラウド』への不正アクセスに関するお詫びとお知らせ(第3報)」(2026年10月23日)

⚡ いま読まれているトレンド
「アララメッセージ」の不正アクセスでメールアドレス約7,700万件|自分は対象?確かめ方と偽メールの見分け方
11月5日10時ごろ緊急地震速報の全国訓練|スマホは鳴る?屋外スピーカー・防災アプリで流れるかと、聞こえたらやること
スタバ福袋2027は11月4日10時から抽選エントリー|申し込める人・締め切り・当選発表の日と今やること









