〜暮らしの落書き帳〜

ゆうパック10月1日値上げ|140サイズ以上は約20%増、県内は+20〜60円

梱包用テープで段ボール箱を閉じる手元に「ゆうパックは10月1日に運賃改定」の文字を重ねたアイキャッチ画像

2026年10月1日(木)から、日本郵便のゆうパック・ゆうパケット・クリックポストの運賃が変わります。発表は2026年7月3日で、改定まで残り1週間です。

金額の詳細は、プレスリリースの本文ではなく別紙のPDF2点に載っています。別紙には全国11エリア分の新しい運賃表があるので、この記事では日本郵便が現在公開している基本運賃表と1件ずつ突き合わせ、「どの荷物がいくら上がるのか」を実額で整理します。

結論から書くと、上げ幅を決めているのは届け先の遠さではなく荷物のサイズでした。そしてクリックポストには、9月16日に告知されたばかりの「9月30日23時30分」という区切りがあります。

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改定されるのは「荷物」の運賃で、手紙やはがきは対象外

日本郵便が2026年7月3日に出したプレスリリースの表題は「ゆうパックおよびゆうパケットの基本運賃などの改定」です。実施日は2026年10月1日(木)の1日だけで、対象は次の範囲です。

  • ゆうパックの基本運賃(平均改定率は約10%。サイズやお届け先によって改定率は異なる)
  • 重量ゆうパック、ゴルフゆうパック、スキーゆうパック、空港ゆうパックの運賃
  • 郵便局で売っているゆうパック包装用品19品目の価格
  • ゆうパケットの基本運賃(厚さ別の3段階)
  • クリックポストの運賃と引き受け条件

改定の理由として、プレスリリースには「諸物価や人件費の上昇に伴うコストの増加は、日本郵便の経営にも大きな影響を与えております」「将来にわたって安定的かつ高品質の物流サービスを展開するため」と書かれています。あわせて、郵便局アプリのゆうパックスマホ割を通じたキャンペーンの実施を予定しているという記載もあります。

一方で、手紙・はがき・定形外郵便といった郵便物の料金は、この発表には含まれていません。レターパックやスマートレターについても改定の記載はなく、2026年9月24日時点の日本郵便のページではレターパックプラスが全国一律600円、レターパックライトが430円のままです。

上げ幅を決めているのは距離ではなく「サイズ」

新運賃表と現行の基本運賃表を突き合わせると、はっきりした規則性が出てきます。東京発(別紙では関東発)の主なサイズを並べたのが下の表です。

東京発ゆうパックの新旧運賃を届け先6区分と60・100・140・170サイズで比較した表。60〜120サイズはおおむね10%増、140サイズ以上はおおむね20%増で、県内あては2%前後、沖縄あての170サイズだけ1,520円増と突出していることを示した図

60サイズから120サイズまではどの届け先でもおおむね10%増で、140サイズ以上になると一段上がっておおむね20%増になります。近距離でも遠距離でも、同じサイズなら改定率はほぼ同じでした。「遠くへ送る荷物ほど上がる」というより、「大きい荷物ほど上がる」改定だと読めます。

県内あては+20円から+60円にとどまる

同じ都道府県内にあてる運賃は、改定後も上げ幅が小さく抑えられています。60サイズは820円から840円、100サイズは1,450円から1,480円、170サイズでも3,000円から3,060円です。率にすると2%前後で、全国どの都道府県から出しても同じ金額になります。

なお、この「県内」の運賃は今回新しくできたものではありません。日本郵便が現在公開している基本運賃表でも、東京・大阪・茨城・北海道・沖縄のいずれを見ても同一都道府県あての欄があり、60サイズは820円で共通です。改定を伝える記事のなかには「県内料金が新設される」と説明しているものがありますが、実際には現在もある区分の金額が変わる、というのが正確なところです。

140サイズ以上は約20%、沖縄あての170サイズだけ+1,520円

上げ幅が大きいのは140サイズ以上です。東京から関東・東北・信越・北陸・東海へ140サイズを送ると2,170円が2,600円になり、1個あたり430円増えます。近畿あては2,300円から2,760円、北海道・九州あては2,680円から3,220円です。170サイズになると、北海道・九州あてで4,140円から4,970円と830円増えます。

この規則からいちばん外れているのが沖縄あての170サイズで、4,350円から5,870円へ1,520円上がります。率にすると約35%です。沖縄あては100サイズ・120サイズも約15%上がっており、ほかの届け先の約10%より一段高くなっています。

ふとんや季節家電、自転車の部品、ゴルフバッグのように140サイズを超えやすいものを送る予定があるなら、上がるのは数十円ではなく数百円単位だという前提で考えておくことになります。

木のテーブルに置かれた大きさの違う無地の段ボール箱3つと梱包用テープ

箱・袋・カバーも同じ日に値上げされる

見落とされやすいのが、郵便局の窓口で売っているゆうパック包装用品です。プレスリリースには19品目の新旧価格が載っていて、いずれも10月1日から上がります。現価格は、日本郵便の「ゆうパック包装用品」のページに2026年9月24日時点で載っている金額と一致していました。

品名現価格10月1日から
ゆうパック・箱(60サイズ)100円110円
ゆうパック・箱(80サイズ)140円160円
ゆうパック・箱(100サイズ)220円250円
ゆうパック・箱(120サイズ)380円420円
ゆうパック・袋(小/大)100円/230円110円/260円
クッション封筒(小/大)81円/100円90円/110円
箱・三角130円150円
酒箱・一升瓶1本用/2本用240円/370円270円/410円
ワイン箱・1本用/2本用190円/290円210円/320円
ゴルフバッグカバー680円750円
スノーボードカバー760円840円
スキー板用カバー500円550円
キャスター対応カバー330円370円
ボストンバッグカバー(中/大)190円/290円210円/320円
いずれも税込み。日本郵便「ゆうパックおよびゆうパケットの基本運賃などの改定」(2026年7月3日)より

1品目あたりの差は9円から80円ですが、運賃の上げ幅と重なります。たとえば120サイズの箱を買って関東から近畿へ送ると、箱が40円、運賃が190円で、合わせて230円の増加です。年末に向けて箱をまとめて買う予定があるなら、9月中に買っておくと現在の価格で手に入ります。返品・返金には対応していないと明記されているので、必要な枚数だけにとどめるのが無難です。

ゴルフ・スキー・空港ゆうパックには重さの上限ができる

金額以外の変更もあります。ゴルフゆうパック・スキーゆうパック・空港ゆうパックには、10月1日から「荷物1個当たりの重量を30kg以下とします」という引き受け条件が新しく設けられます。さらにスキーゆうパックと空港ゆうパックでは、スキー板またはスノーボードを内容品とする場合、1個につき合わせて2組までしか同梱できなくなります。

運賃の決め方もあわせて整理されます。プレスリリースによると、改定後は次のようになります。

  • 重量ゆうパック(25kgを超え30kg以下):改定後の基本運賃に620円を加算。現在の加算額は560円なので、基本運賃の上昇分に60円が上乗せされます
  • ゴルフゆうパック:120サイズ以下は120サイズ、120サイズ超は160サイズの改定後の基本運賃と同額
  • スキーゆうパック:140サイズ以下は140サイズ、140サイズ超は170サイズの改定後の基本運賃と同額
  • 空港ゆうパック:改定後の基本運賃に880円を加算(140サイズ超は160サイズの改定後の基本運賃に880円を加算)

ゴルフ・スキー・空港ゆうパックは、どれも140サイズや160サイズの運賃を基準にします。そのサイズ帯がおおむね20%上がるので、冬のスキー旅行や年末年始の帰省で使う予定があるなら、上げ幅は基本運賃と同じ水準になると見ておくことになります。

ゆうパケットは一律360円、クリックポストは240円

小さい荷物のほうも確認しておきます。ゆうパケットは現在、厚さで3段階に分かれています。

厚さ現運賃10月1日から差額
1cm以内250円360円+110円
2cm以内310円+50円
3cm以内360円変わらず
いずれも税込み。厚さ別の3段階が一律360円に統合される

厚さ3cmいっぱいまで詰めて送っていた人は金額が変わらず、薄いものを1cm以内で送っていた人がいちばん上がる形です。クリックポストは全国一律185円から240円になり、同時に引き受け条件も変わります。サイズの上限は「長辺34cm、短辺25cm、厚さ3cm」から「3辺合計が60cmかつ長辺34cm以内で、郵便差出箱に投函可能なもの」へ、重量の上限は1kgから2kgへ広がります。運賃は上がりますが、送れるものの幅は広がる方向です。

差し出し方は、現行の「郵便差出箱への投函/郵便局窓口への差し出し」から「郵便差出箱への投函」に変わります。ただし日本郵便は2026年8月21日のお知らせで、郵便差出箱が満杯・故障で使えない場合、1度に投函できる量を超える場合、条件は満たしていても投函口の横幅が足りない場合の3つに限り、郵便局窓口からも差し出せるとしています。窓口で預かれるのは厚さ3cm以下のものだけ、という注記も付いています。

ゆうパケットとクリックポストの中身については、クリックポストは10月1日から240円、ゆうパケットは一律360円|同時に変わる差出条件と9月中の確認点でも取り上げています。

クリックポストの運賃が9月30日23時30分の支払手続き締め切りを境に185円から240円へ変わり、その時刻から10月1日6時までサービスが一時停止することを示したタイムライン図

クリックポストだけは9月30日23時30分が区切り

クリックポストの専用サイトには、2026年9月16日付で新しいお知らせが出ています。運賃が240円になることに加えて、次の2点が書かれています。

※2026年9月30日(水)23:30(予定)までに支払手続きが完了したお取引に関しましては、旧運賃でのご利用となります。

2026年9月30日(水) PM 23:30 ~ 2026年10月1日(木) AM 6:00 当該時間帯はクリックポストサービスのページにアクセスすることができません。

判断の基準は差し出した日ではなく、支払手続きが完了した日時です。9月30日23時30分までに支払いを終えたラベルは、10月1日以降に投函しても185円の扱いになるという説明です。逆に言えば、30日の深夜に駆け込もうとするとサービス自体が止まっているおそれがあります。再開時刻は前後する場合があるとされているので、当日の夜まで待たないほうが確実です。

この「支払手続きの完了日が基準」という扱いは、7月3日の発表の時点では公式ページで確認できず、解説記事でしか触れられていませんでした。9月16日のお知らせで、時刻まで含めて日本郵便自身の告知になっています。

なお、ゆうパックとゆうパケットについては、プレスリリースに「実施日 2026年10月1日(木)」とあるだけで、同じような経過措置の記載は見当たりません。9月中に差し出した荷物がどう扱われるかを確かめたい場合は、日本郵便のお客様サービス相談センター(0120-23-28-86、全日8時~21時)で確認できます。

改定前の1週間でできること

1. 送る予定の荷物のサイズを測っておく

今回の改定は、サイズが140を超えるかどうかで上げ幅が倍近く変わります。縦・横・高さの合計が130cm台なら、詰め方や箱の選び方で120サイズ帯に収まることがあります。9月中に送る予定があるなら、まず巻き尺で合計を出しておくと判断しやすくなります。

2. 割引の使い方を確認しておく

ゆうパックには、基本運賃から引かれる割引があります。2026年9月24日時点で日本郵便のページに載っているのは次のとおりで、今回のプレスリリースにはこれらの金額を変えるという記載はありません。

  • 持込割引:郵便局やコンビニなどの取扱所に持ち込むと1個120円引き
  • 同一あて先割引:1年以内に送った同じあて先へ「ご依頼主控」を添えて出すと1個60円引き
  • 複数口割引:同じ種類・あて先を同時に2個以上出すと1個60円引き
  • ゆうパックスマホ割のアプリ利用割引:1個180円引き(クレジットカード事前決済で作成した送り状が対象)。持込割引・同一あて先割引・複数口割引とは併用できません

60サイズを県外へ送る場合の上げ幅は90円から150円なので、持込割引の120円やスマホ割の180円と同じくらいの金額です。いつも集荷で出している人が持ち込みに変えるだけで、上げ幅を打ち消せる区間もあります。プレスリリースにはスマホ割のキャンペーンを予定しているという記載もあるので、10月以降の案内も見ておく価値があります。

3. クリックポストは支払いを前倒しするか決める

フリマアプリなどで日常的に使っているなら、9月30日23時30分までに支払いを済ませたぶんは185円です。ただしラベルには有効期限があるので、使い切れる枚数かどうかを先に考えることになります。期限や枚数の扱いは、クリックポストのよくあるご質問に「2026年10月1日(木)からの変更点について」という項目が用意されているので、そこで確認できます。

4. 使っているポストの投函口を見ておく

クリックポストのサイズ条件が3辺合計60cmに広がっても、日本郵便自身が「郵便差出箱の投函口の横幅が小さいため投函できない場合」を窓口利用の理由に挙げています。厚みのある荷物を出す予定があるなら、いつも使っているポストの投函口の大きさを実物で見ておくと、10月以降に迷わずに済みます。

今回の発表に入っていないもの

レターパック(プラス600円・ライト430円)、スマートレター、定形外郵便、手紙・はがきは、今回のプレスリリースの対象に含まれていません。ゆうパケットが360円になると、レターパックライトとの差は70円です。どちらも追跡が付き、レターパックライトは4kgまで入るので、重さのある薄い荷物では選択肢が変わることがあります。

メルカリの「ゆうゆうメルカリ便」のようなフリマアプリの専用配送も、日本郵便との個別契約にもとづく運賃です。一般向けの基本運賃が上がったからといって、自動的に同じ幅で上がるとは限りません。本記事の作成時点で10月の改定に合わせた変更の告知は確認できませんでしたが、確認できなかったことと変わらないことは別なので、専用便を主に使っている場合は各アプリのお知らせを見ておくのが確実です。

まとめ

  • 2026年10月1日(木)から、ゆうパック・ゆうパケット・クリックポストの運賃が改定される。発表は2026年7月3日で、ゆうパックの平均改定率は約10%
  • 公式の新運賃表と現行運賃を突き合わせると、上げ幅を決めているのはサイズだった。60〜120サイズはおおむね+10%、140サイズ以上はおおむね+20%
  • 同一都道府県内あては+20円から+60円(2%前後)にとどまる。この県内区分は現在もあり、新設ではない
  • 例外は沖縄あてで、170サイズは4,350円から5,870円(+1,520円、約35%)。100・120サイズも約15%上がる
  • ゆうパック包装用品19品目も同時に値上げ。120サイズの箱は380円から420円、ゴルフバッグカバーは680円から750円
  • ゴルフ・スキー・空港ゆうパックは1個30kg以下という条件が新設される。重量ゆうパックの加算額は560円から620円へ
  • ゆうパケットは厚さ別3段階(250円/310円/360円)が一律360円に。クリックポストは185円から240円で、重量上限は2kg、サイズは3辺合計60cmに広がる
  • クリックポストは9月30日23時30分(予定)までに支払手続きが完了すれば旧運賃。同日23時30分から10月1日6時まではサービスが止まる
  • レターパック、スマートレター、定形外郵便、手紙・はがきは今回の対象外。フリマアプリの専用便は個別契約の運賃で、別に確認が必要

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参考情報・出典

  • ゆうパックおよびゆうパケットの基本運賃などの改定(日本郵便、2026年7月3日) — 本文と別紙PDF2点。実施日2026年10月1日(木)、ゆうパックの平均改定率約10%、重量ゆうパックの加算額620円、ゴルフ・スキー・空港ゆうパックの運賃と30kg以下の引き受け条件、包装用品19品目の新旧価格、ゆうパケットの厚さ別3段階から一律360円への統合、クリックポストの185円→240円とサイズ・重量・差出方法の変更、背景と目的、ゆうパックスマホ割のキャンペーン予定を記載
  • 別紙 新運賃表(日本郵便、PDF) — 北海道発から沖縄発まで11エリア分のゆうパック基本運賃表(2026.10.1から)。本記事の東京発の新運賃は、この関東発の表から引用
  • 基本運賃表(東京)|日本郵便 — 2026年9月24日時点の現行運賃。東京都内あて60サイズ820円、100サイズ1,450円、170サイズ3,000円など。大阪(27)・茨城(08)・北海道(01)・沖縄(47)のページでも同一都道府県あては同額
  • ゆうパック包装用品|日本郵便 — 2026年9月24日時点の現価格。ゆうパック・箱(120サイズ)380円、(100サイズ)220円、(80サイズ)140円、(60サイズ)100円、ゴルフバッグカバー680円など。「販売後の返品・返金対応は行っておりません」
  • ゆうパック|日本郵便 — 持込割引120円、同一あて先割引60円、複数口割引60円、ゆうパックスマホ割のアプリ利用割引180円・郵便局受取割引100円・継続利用割引10%と、併用の可否
  • 重量ゆうパック|日本郵便 — 25kgを超え30kg以下が対象。「ご利用運賃は、サイズ・地域によりゆうパックの基本運賃 +560円です」という現行の加算額
  • ゆうパケット|日本郵便 — 現行の厚さ別運賃(1cm以内250円、2cm以内310円、3cm以内360円)と、3辺合計60cm以下・長辺34cm以内・厚さ3cm以内・1kgまでという条件
  • クリックポスト(日本郵便) — 2026年9月16日付「クリックポストの運賃改定及びシステムメンテナンスについて」。旧運賃185円・新運賃240円、9月30日23:30(予定)までに支払手続きが完了した取引は旧運賃、9月30日23:30〜10月1日6:00はサービス一時停止。2026年8月21日付と7月3日付のお知らせも掲載
  • 2026年10月1日(木)以降のクリックポストの差出方法について(日本郵便、2026年8月21日) — 原則は郵便差出箱への投函。郵便局窓口から差し出せる3つの場合と、「郵便局窓口でお預かりできるクリックポストは、厚さ3cm以下のものに限ります」

※本記事は2026年9月24日時点で日本郵便およびクリックポストの公式サイトに掲載されている内容にもとづいています。運賃・条件は変更される場合があります。実際に発送方法を決める前に、公式サイトでその時点の記載をご確認ください。

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