〜暮らしの落書き帳〜

アカウントを乗っ取られたかもと思ったら|不正ログインに気づいたときにやる順番と相談先

アカウントを乗っ取られたかもと思ったら、通知のリンクは押さず公式アプリから確認し、パスワード変更、ログイン端末の確認、2段階認証、相談先の順に進める VPN

※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。

「新しい端末からログインがありました」という通知が届いた。友だちから「変なメッセージが来たけど、あなた?」と連絡があった。自分のSNSに覚えのない投稿がある。アカウントの乗っ取りは、多くの場合こうした小さな違和感から始まります。

このとき焦って通知のリンクを押したり、乗っ取られたアカウントの中で操作を続けたりすると、被害が広がることがあります。この記事では、IPA(情報処理推進機構)、警察庁、グーグル、LINEの公式情報をもとに、不正ログインに気づいたときにやる順番と、自分で取り戻せなかったときの相談先をまとめます。

乗っ取りを疑うサイン

次のどれかに当てはまったら、不正ログインを疑って確認を始めます。1つだけなら思い違いのこともありますが、確認して損はありません。

  • 心当たりのないログイン通知や、「パスワードが変更されました」というメールが届いた
  • 自分が送っていないメッセージ・投稿・DMを、友人から指摘された
  • 登録していたメールアドレスや電話番号が、知らないものに変わっている
  • ログイン中の端末の一覧に、見覚えのない機種や場所がある
  • いつものパスワードでログインできなくなった
  • 身に覚えのない購入や課金の通知が来た

注意したいのは、「不正ログインがありました」という通知そのものが偽物のことがある点です。IPAは、不正ログインの主な原因の1つとして、偽のメールやSMSで偽サイトに誘導してIDとパスワードを盗むフィッシングを挙げています。通知が来たら、そのメールやSMSのリンクは押さず、ブックマークや公式アプリから自分でサービスを開いて確認してください。

気づいたら最初にやる順番

サービスごとに画面は違いますが、やることの順番はほぼ共通です。グーグルが公開している「ハッキングまたは不正使用された Google アカウントを保護する」の手順と、LINEの「不正ログイン(乗っ取り)の防止と対処」を並べると、次の流れになります。

不正ログインに気づいたらやる7つの順番。公式アプリから開く、パスワード変更、ログイン中の端末確認、2段階認証、登録情報の確認、周りに知らせる、お金の被害は連絡
サービスが違っても、やる順番はほぼ共通
  1. 公式アプリやブックマークからログインできるか確かめる。ログインできるなら、その場で次の手順に進みます。できないなら、後述の「ログインできない場合」へ。
  2. パスワードを変える。長く、ほかのサービスと違うものにします。同じパスワードを使い回しているサービスがあれば、そちらも全部変えます。
  3. ログイン中の端末を確認して、心当たりのないものを外す。グーグルは、アカウントの「お使いのデバイス」で見覚えのない端末を確認し、削除するよう案内しています。
  4. 2段階認証(多要素認証)をオンにする。IPAは、IDとパスワードが盗まれてもログインされにくくなるため、不正ログイン防止に効果があるとしています。
  5. 登録情報と設定を確認する。再設定用のメールアドレス・電話番号、メールの自動転送などが書き換えられていないかを見ます。
  6. 周りに知らせる。乗っ取られたアカウントから友人に詐欺のメッセージが送られていることがあります。別の連絡手段で「自分からのメッセージは無視して」と伝えます。
  7. お金の被害があれば、カード会社・銀行にすぐ連絡する。グーグルも、アカウントに個人情報を保存していた場合は銀行や行政機関への連絡を挙げています。

このうち、2と3は順番が大事です。パスワードを変えても、すでにログインしている相手が自動的に追い出されるとは限らないからです。LINEのヘルプも、LINEアカウントのパスワードを変更しても、連携していたサービスからは自動でログアウトされないと明記しています。パスワード変更とセットで、ログイン中の端末やセッションを必ず確認してください。

Googleアカウントの場合|確認する場所

Googleアカウントは、Gmail・Googleフォト・YouTube・Google Playなど多くのサービスの入り口なので、乗っ取られると影響が広くなります。グーグルの手順では、Googleアカウントの「セキュリティ」から「最近のセキュリティ イベント」を開き、心当たりのない操作があれば「いいえ、リクエストしていません」を選んで画面の指示に従います。続けて「お使いのデバイス」で見覚えのない端末を削除し、パスワード変更と2段階認証プロセスの設定に進みます。

グーグルは、不審なアクティビティを確かめる場所として、各サービスの中も挙げています。見落としやすいのがGmailのメール委任や自動転送の設定です。ここを書き換えられていると、パスワードを変えたあとも自分宛てのメールが相手に転送され続けます。Googleドライブのファイル履歴、Google Playの購入履歴、YouTubeの覚えのない投稿やコメントもあわせて確認します。

LINEの場合|Webログインと連携サービスに注意

LINEのヘルプでは、乗っ取りが疑われるときの対処として、パスワードの変更、Webログインの2要素認証の設定、心当たりのない連携サービスの解除、不正なWebログインで追加された公式アカウントのブロックが挙げられています。前述のとおり、パスワードを変えても連携サービスからは自動でログアウトされないため、連携していたサービス側でもログアウトが必要です。

同じヘルプは、GmailやYahoo!メールなどのWebメールをLINEに登録している場合、そのメールのパスワードも変えるよう勧めています。メールアカウントが乗っ取られていると、パスワードの再設定メールを相手に受け取られてしまうからです。乗っ取りの確認は、まずメールアカウントからと覚えておくと、ほかのサービスを取り戻すときにも役に立ちます。

ログインできない場合|「アカウント復元」の手続きへ

パスワードや電話番号を書き換えられてログインできないときは、各サービスの公式な復元手続きを使います。グーグルは「アカウント復元ページ」で質問にできるだけ答えるよう案内しています。ほかのサービスでも「ログインできない」「アカウントを復元」といった公式のヘルプページから手続きします。

このとき、検索で見つけた「アカウントを取り戻します」という業者や、SNSで声をかけてくる「復旧代行」には頼らないでください。公式の手続きはサービス自身が用意しているもので、外部の人に認証コードやパスワードを教える必要はありません。IPAは、Instagramで知人になりすましたDMから電話番号を聞き出し、SMSで届いた認証コードを教えさせて乗っ取る流れを紹介しています。認証コードは誰にも教えないが原則です。

なぜ破られたのか|IPAが挙げる3つの原因

IPAの情報セキュリティ安心相談窓口には、不正ログインの相談が増えていて、2025年7月には過去最多の144件が寄せられたと公表されています。IPAが挙げる主な原因は次の3つです。

  • 推測されやすいパスワード:短い・単純なパスワードは、総当たりや辞書を使った攻撃で破られやすい。
  • ほかのサービスから漏れたパスワードの使い回し:漏えいしたIDとパスワードの組み合わせを、別のサービスで順に試す「リスト型攻撃」。
  • フィッシング:偽のメールやSMSで偽サイトに誘導し、IDとパスワードを入力させる。

2つめの使い回しは、自分ではどうにもならない「ほかのサービスからの漏えい」がきっかけになる点が厄介です。1つのサービスで乗っ取りに気づいたら、同じパスワードを使っていたサービスはすべて変える必要があるのはこのためです。

取り戻したあとの再発防止

IPAが勧める対策は、パスワードを「できるだけ長く」「複雑で」「使い回さない」ものにすること、多要素認証を設定すること、そしてパスキーを使うことです。IPAの特集ページでは、Apple・Google・Microsoft・Yahoo!・Instagram・X・Amazon・Facebook・dアカウント・au IDなどの多要素認証の設定方法へのリンクがまとめられています。

サービスごとに違うパスワードを覚えるのは現実的ではないので、パスワード管理アプリを使うのが近道です。乗り換えるときの注意点はパスワードマネージャー乗り換えの注意点に、認証アプリを機種変更で移すときは二段階認証アプリの移行方法に、パスキーの保存先の考え方はパスキーは保存先しだいで、PCを買い替えると使えなくなるにまとめています。

外出先のフリーWi-Fiでログインすることが多い人は、公共Wi-Fiを安全に使う方法も確認してください。家族にアカウントの「たどり着き方」を残しておく設定は、今のうちにやるデジタル終活で扱っています。

パスワードの変更や2段階認証の設定を自分で進めるのが不安な場合は、パソコンやスマホの設定を訪問・電話で手伝うサポートサービスを使う方法もあります。当サイトが提携しているサービスを1つ載せます。なお、アカウントの取り戻し(復元)そのものは、各サービスの公式手続きで行います。

PC・スマホ・ICT機器の設定・トラブル解決を訪問・電話でサポート

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自分で取り戻せないときの相談先

相談先は、困っている内容で分かれます。技術的にどうすればよいか分からないときはIPA、犯罪として届け出たいときは警察、お金の請求や契約のトラブルは消費生活センターです。

困りごと別の相談先の表。IPA情報セキュリティ安心相談窓口、警察、消費生活センター188、カード会社・銀行、各サービスの公式窓口
困っている内容で相談先を選ぶ
  • IPA 情報セキュリティ安心相談窓口:ウイルスや不正アクセスなど、情報セキュリティの技術的な相談。電話03-5978-7509(10時〜17時、土日祝日・年末年始を除く。通話料は自己負担、1回30分以内)、メールanshin@ipa.go.jp(受信後5営業日以内をめどに回答)。
  • 警察:警察庁は、サイバー事案の通報・相談・情報提供を受け付けるオンラインの窓口を設けていて、提出先の都道府県警察を選んで送れます。人命に関わる緊急の事案は110番です。
  • 消費生活センター:乗っ取りをきっかけにした架空請求や、身に覚えのない契約などは、消費者ホットライン「188」。
  • カード会社・銀行:不正な決済や送金があれば、利用停止と調査の依頼をすぐに。

どこに相談するにしても、記録が残っていると話が早く進みます。届いた通知やメール、覚えのない投稿や履歴の画面は、消したり直したりする前にスクリーンショットを撮っておきます。いつ気づいたか、何をしたかも時刻つきでメモしておきます。

よくある質問

Q. 「不正ログインを検知しました」というメールが来ました。リンクから確認していいですか。
リンクは押さず、ブックマークや公式アプリから自分でログインして確認してください。IPAは、偽のメールやSMSで偽サイトに誘導するフィッシングを、不正ログインの主な原因の1つに挙げています。

Q. パスワードを変えれば、相手は締め出されますか。
そうとは限りません。LINEのヘルプは、パスワードを変更しても連携サービスからは自動でログアウトされないとしています。ログイン中の端末の一覧を確認して、心当たりのないものを外してください。

Q. 友だちから「認証コードを教えて」と頼まれました。
教えないでください。IPAは、知人になりすましたDMで電話番号を聞き出し、届いた認証コードを教えさせてアカウントを乗っ取る流れを紹介しています。友だち本人に、別の方法で連絡して確かめます。

Q. ログインできなくなったアカウントを、業者に頼んで取り戻せますか。
取り戻す手続きは、各サービスが公式に用意しています。外部の業者に認証コードやパスワードを渡すと、かえって被害が広がるおそれがあります。公式の「アカウント復元」から手続きしてください。

Q. 警察に相談するほどのことか迷います。
技術的なことが分からないだけならIPAの安心相談窓口、金銭被害や脅迫、なりすましによる被害が出ているなら警察、と分けて考えると判断しやすくなります。警察庁のオンライン窓口は「相談」としても送れます。

Q. 頼んでいないのに、認証コードのSMSが何度も届きます。
誰かがあなたの電話番号やIDを使って、ログインや登録を試している可能性があります。コードは誰にも教えず、届いたSMSのリンクも押さないでください。そのサービスを公式アプリから開き、ログイン中の端末とパスワードを確認します。IPAが紹介しているInstagramの例も、SMSで届いた認証コードを本人に教えさせる手口でした。

Q. 取り戻したアカウントは、削除したほうが安全ですか。
取り戻せたのなら、急いで削除する必要はありません。削除すると、乗っ取られていた間の履歴やメッセージも消え、警察や相談窓口に説明するときの材料がなくなります。まずはパスワード・2段階認証・登録情報を見直し、スクリーンショットで記録を残してから、使い続けるか削除するかを決めてください。

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参考情報・出典

確認日:2026年9月28日

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