〜暮らしの落書き帳〜

スマホ料金は値上げに転じ、平均月額は4,198円|格安ブランドの割引は新規向け、自分の契約を確かめる順番

青空に向かって立つ携帯電話の基地局アンテナ鉄塔の写真に「大手3社の値上げが出そろった 平均は月4,198円 割引は新規向け」の文字を重ねたアイキャッチ画像

長引く物価高の影響が携帯電話の料金にも及んでいると、テレビ朝日系(ANN)が2026年9月26日に報じました。NTTドコモが9月25日に12月からの料金改定を発表し、すでに改定を済ませているソフトバンク・KDDIと合わせて、大手3社の値上げが出そろった形です。一方で、UQ mobileやワイモバイルといった低価格ブランドは割引を広げています。

「上がる」という話と「安くなる」という話が同じ週に並ぶので、自分の請求がどちらに動くのかが分かりにくくなっています。結論を先に書くと、上がるのは長く同じプランを使ってきた人で、安くなるのは新しく入る人です。順番が逆になっているところが今回の分かりにくさの正体です。

この記事では、3社の改定がいつ・いくらだったのかを並べたうえで、統計で見た実際の負担額、低価格ブランドの割引の性質、そして自分の契約がどちらに当たるのかを確かめる手順を整理します。

あわせて読みたい:格安SIM・楽天モバイルを乗り換える前に確認すること|電波・端末・料金・手続きの順に整理【2026年版】

大手3社の既存プランの値上げを時系列で並べた図。auは2025年8月1日に最大330円、ソフトバンクは2026年7月1日に110〜550円、ドコモは2026年12月1日に110〜550円を改定することと、各社が同時に衛星通信や海外データなどのサービスを追加したことを示している

大手3社の値上げは、ドコモで出そろった

先に動いたのはKDDIです。auブランドの既存プランを2025年8月1日に改定し、主力の「使い放題MAX+」や「auマネ活プラン+」などを330円、「スマホスタートプラン」「スマホミニプラン+」などを220円上げました。同時にau Starlink Direct(衛星との直接通信)や海外データ使い放題などが付いています。

ソフトバンクは2026年7月1日に改定しました。改定額は税込110円〜550円で、契約中の人にも改定後の料金が適用されています。こちらもSoftBank Starlink Direct、海外データ放題、混雑時に速い5Gを使える「Fast Access」などがセットになりました。請求締め日が毎月20日の一部の利用者は、効力発生日が2026年7月21日とずれています。

そして最後がドコモです。2026年12月1日から、新規受付を終えたプランを中心に月額料金を改定します。改定額は5段階で、eximo・eximoポイ活・5Gギガホ/5Gギガホプレミア・ギガホ系が税込550円、irumo(3GB・6GB・9GB)や5Gギガライト系が330円、OCNモバイルONE(10GB)が220円、ahamoが165円、irumo(0.5GB)やキッズケータイプランなどが110円です。ドコモは理由を「物価や人件費の上昇など事業環境が変化する中で、お客さまに安定したサービスを継続してご提供するため」と説明しています。既存プランの値上げは同社では初めてです。

日本経済新聞によると、ドコモの改定対象は50を超えるプランで、契約者の約7割・3,000万人規模が対象、引き上げ幅は平均7%です。2025年に投入した現在の主力プラン「ドコモ MAX」の料金は据え置かれました。プランごとの改定額や新プランの中身はドコモが12月1日に旧プランを値上げ、eximo・5Gギガホは+550円にまとめています。

3社に共通しているのは、値上げと同時に付加サービスを足していることです。衛星通信、海外データ、混雑時の優先通信など、名前は違っても中身は似ています。逆に言えば、それらを使わない人にとっては純粋な負担増になります。

MM総研の2026年7月調査によるスマートフォンの月額利用料金を区分別に比べた横棒グラフ。MNO4ブランドが4,853円、利用者全体の平均が4,198円、サブブランドが3,296円、MVNOが1,979円で、区分による差が今回の値上げ幅より大きいこと、月間データ通信量の中央値が4GBであることを示している

実際の負担額は月4,198円。5年で3割上がったのは統計にも出ている

では、実際に払っている金額はどう動いたのでしょうか。MM総研が2026年8月6日に公表した調査(2026年7月実施、有効回答8,564件)では、端末代の分割分を含まない支払総額の平均は月4,198円で、前回の2026年1月調査から201円上がりました。

内訳を見ると差がはっきりします。

  • MNO 4ブランド(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの本体ブランド)…4,853円
  • サブブランド(ahamo・UQ mobile・ワイモバイルなど)…3,296円
  • MVNO(いわゆる格安SIM)…1,979円

本体ブランドとサブブランドの差は月1,557円、MVNOとの差は月2,874円です。今回のドコモの改定額が最大550円ですから、値上げ幅よりも、どの区分を使っているかのほうが金額への影響は大きいことになります。なお、この3区分はいずれも前回調査から上昇しています。安い側も上がっている点は押さえておきたいところです。

長い目で見た上がり方についても数字があります。日本経済新聞が総務省の消費者物価指数をもとに試算したところ、2026年8月の携帯通信料は2021年10月と比べて29.6%上昇し、物価全体の上昇率14.4%を上回っています。2020年以降の、いわゆる官製値下げの局面から反転したという流れです。

低価格ブランドの「値下げ」は、新しく入る人向けの割引

報道で紹介された低価格ブランドの動きも、中身を見ると性質が分かります。

UQ mobileは2026年6月25日から「UQコミコミおトク割」を始めました。35GBと1回10分以内の国内通話かけ放題、Pontaパスなどが付いた「コミコミプランバリュー」が月3,828円のところ、新たに加入した人に限り、加入月から最大13か月間660円引きの3,168円になります。14か月目以降も割引が続くのは、13か月目の末日時点で「au PAY ゴールドカード」を持っている場合です。このカードには年会費11,000円がかかります。

ワイモバイルは2026年7月17日に「超!おトク割」の受付を始めました。「シンプル3 M/L」に加入すると、翌月から12か月間、毎月1,100円引き(合計13,200円)になります。いちばん安い「シンプル3 S」は対象外です。さらに、おうち割 光セット(A)や家族割引サービス(2回線目以降の割引)とは併用できません。併用できずに割引が止まっている月も、12か月のカウントは進みます。家族割や光セット割を使っている世帯では、この割引は効かないという理解が必要です。

そして見落としやすいのが、ワイモバイル自身も基本料を上げていることです。シンプル3の基本使用料は現在S 3,278円、M 4,378円、L 5,478円で、2026年6月2日に改定されました。ワイモバイルは公式サイトで、2026年6月1日までにシンプル3が適用されていた人には「シンプル3 特別割引」を適用し、2026年12月31日までは改定前と同額の基本料で使えると案内しています。つまり、すでに契約している人の一部は、年明けから請求が上がる可能性があります。ITmediaの解説によると、値上げ幅はシンプル3が220円で、支払いをPayPayカード ゴールド(年会費11,000円)にすると割引の増額で据え置きになる一方、旧プランの「シンプル」「シンプル2」は2026年7月1日から330円の値上げで、移行措置はありません。ここでも、古いプランを使い続けている人ほど上がり幅が大きいという形になっています。

楽天モバイルは、20GBを超えるとデータ無制限になる「Rakuten最強プラン」を月3,278円(最強家族割の適用で3,168円)で続けています。ただし、つながりにくい地域でKDDIの回線を借りるローミングの契約が2026年9月末で満了します。カバーに時間を要するエリアでは10月以降もローミングが続くと楽天モバイルは説明していますが、乗り換え先として検討するなら電波は自分で確かめたい点です。詳しくは楽天モバイルのauローミングが9月30日で契約満了にまとめています。

自分の契約が上がるかどうかは、3社それぞれの確認ページで分かる

いちばん確実なのは、契約している会社の改定ページでプラン名を突き合わせることです。どの会社も「契約中の人にも自動で適用、手続きは不要」という形なので、案内を見落とすと請求で初めて気づくことになります。

  • ドコモ…「2026年12月1日からの料金改定」のページに対象プランと改定額が一覧で載っています。自分のプラン名はMy docomoで確認できます。手続きは不要で、12月1日以降の利用分から改定後の料金になります
  • ソフトバンク…「料金プランのサービス内容と月額料金の改定について」のページで、プランを選ぶと改定前と改定後の金額が表示されます(2026年7月に実施済み)
  • au…「2025年8月1日よりauの料金プランが変わりました」のページで、プランごとの改定内容を確認できます(2025年8月に実施済み)

影響を受けやすいのは、もう新規申し込みができないプランを長く使っている人です。ドコモの改定が「新規受付終了済みのプランを中心に」とされているのはそのためで、機種変更のたびにプランを変えてこなかった人ほど、対象に入っている確率が高くなります。

白い机の上で開いたシステム手帳の上にスマートフォンを置き、電卓アプリで計算しながらペンでノートに書き込んでいる手元の写真

見直すなら、データ量 → ブランド → 割引条件の順に

① 先月のデータ使用量を見る

乗り換え先を探す前に、使っている量を確かめるほうが早く効きます。前述のMM総研の調査では、月間データ通信量の平均は13.94GBですが、中央値は4GBで、4GB以下の人が54.2%を占めます。15GBまでで76.2%です。無制限や大容量のプランで値上げを受け止める前に、容量を落とす選択肢があるか見る価値があります。使用量はMy docomo、My SoftBank、My auなどの利用状況画面で確認できます。

② 同じ会社の中で移るか、ブランドを変えるか

ドコモの場合、12月1日には新プラン「ドコモ mini2」(6GB 3,278円/12GB 4,598円、各種割引の適用で858円から)も始まります。ahamoも40GB・60GB・120GBの3段階制に変わります。同じ会社の中で移る選択肢があるということです。統計上の差が大きいのはブランドを変えたときですが、家族割や光回線とのセット割が絡む場合は、割引が外れて逆に上がることもあります。スマホとのセット割で光回線を選ぶや光回線の選び方で、セットで組んでいる分を先に確認しておくと判断を間違えにくくなります。

③ 割引は「いつまで」「何が条件か」を数える

今回の低価格ブランドの割引はいずれも期間つきです。UQ mobileは最大13か月、ワイモバイルは12か月で、その先を安く保つには年会費11,000円のカードを持ち続ける、あるいは別の割引に切り替えるといった条件が付きます。13か月目・12か月目の請求がいくらになるかを先に計算しておくのが、あとで驚かないための現実的な方法です。

④ 手続きは、番号そのままで完結する

総務省の説明では、2023年5月24日から一部の携帯会社間のWeb手続きでMNPワンストップが使えます。乗換え先のサイトで申し込むだけで済み、従来必要だったMNP予約番号の発行はいりません。ワンストップに対応していない組み合わせでは従来方式になりますが、MNP転出手数料はウェブでの申し込みなら無料です(電話や店舗では1,100円以下の手数料がかかる場合があります)。端末の分割残債や、キャリアメールの扱いは会社ごとに違うので、申し込みの前に確認しておきます。

よくある質問

Q. 手続きをすれば、ドコモの値上げは避けられますか。 A. 対象プランを契約したままなら、12月1日以降の利用分から自動的に改定後の料金になります。手続きは不要です。避けたい場合はプラン自体を変えることになりますが、割引の条件やデータ容量が変わるので、単純に安くなるとは限りません。

Q. サブブランドに移ると、いくら下がりますか。 A. MM総研の調査では平均の差が本体ブランドと月1,557円、MVNOとは月2,874円あります。ただしこれは平均で、家族割や光セット割を使っている人は差が小さくなります。自分の請求書で、基本料と割引額を分けて見るのが確実です。

Q. いま安く使えているワイモバイルは、このままの料金で続きますか。 A. 2026年6月1日までにシンプル3が適用されていた人は「シンプル3 特別割引」で2026年12月31日まで改定前と同額です。年明け以降の金額は、ワイモバイルの料金プランページと自分の請求で確認してください。

Q. 低価格ブランドなら、これから値上げされる心配はありませんか。 A. その保証はありません。MM総研の調査では、本体ブランド・サブブランド・MVNOのいずれも前回調査から平均額が上がっています。ワイモバイルのように基本料を上げて新規向け割引を足す形も出てきています。割引後の金額だけでなく、割引が切れたあとの基本料を見ておくのが安全です。

まとめ

  • 大手3社の既存プランの値上げは、KDDI(2025年8月)、ソフトバンク(2026年7月)、ドコモ(2026年12月)で出そろった
  • ドコモの改定は新規受付終了済みのプランが中心で、対象は50超のプラン・契約者の約7割。手続きは不要で自動適用
  • 実際の平均支払額は月4,198円。本体ブランド4,853円、サブブランド3,296円、MVNO 1,979円と区分による差のほうが大きい
  • UQ mobileの660円引き(最大13か月)とワイモバイルの1,100円引き(12か月)は、いずれも新しく加入する人向けの期間つき割引
  • 見直すなら、先月のデータ量を見てから乗り換え先を選ぶ。割引が切れたあとの金額も先に計算しておく

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参考情報・出典

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