LINEアプリのショート動画サービス「LINE VOOM」が、2026年9月30日(水)の11時ごろに提供を終了します。終了後はLINE VOOM自体にアクセスできなくなり、新しく投稿することも、ほかの人の投稿を見ることもできません。見落とされやすいのは最後のひとつで、自分がこれまでに投稿したデータについても、閲覧と復元が行えなくなります。
発表自体は2026年7月15日でしたが、投稿を手元に残すための「バックアップ申請」の受付が終わるのも9月30日です。期限まで日がないので、LINEヤフーの公式ヘルプとLINE公式アカウント向けのお知らせをもとに、何ができなくなるのか、何を今のうちにやっておけるのかを順に整理しました。
終了は9月30日11時ごろ、過去の投稿も見られなくなる
LINEヘルプセンターの案内(更新日2026年7月23日)には、終了の理由として「当社におけるサービス提供体制の見直しおよび体験価値の再編に伴い」と書かれています。終了日時は2026年9月30日(水)11:00ごろです。
終了後にできなくなることは、ヘルプに次のように挙げられています。
| できなくなること | 補足 |
|---|---|
| LINE VOOMへのアクセス | サービスそのものが終了する |
| 投稿の新規作成 | 新しい投稿はできない |
| ほかのユーザーの投稿の閲覧 | フォロー中のアカウントの投稿も含む |
| 自分の投稿データの閲覧・復元 | あとから取り出す手段が残らない |
注意したいのは、終了作業が一斉ではないことです。ヘルプには「サービス終了作業は順次実施するため、LINEアカウントによってはサービス終了のタイミングが異なります」と明記されています。つまり「30日の11時までなら必ず間に合う」とは言い切れません。何かやることがあるなら、29日や30日の朝にまわさず、数日の余裕をみて済ませておくほうが確実です。
同時に使えなくなる3つの機能
VOOM本体だけでなく、ぶら下がっている次の機能も利用できなくなります。
- ストーリー機能
- バースデーカード機能
- フォロー・フォロワー機能
「VOOMは使っていないから関係ない」と思っていても、誕生日にバースデーカードを受け取っていた人や、ストーリーを日常的に使っていた人は影響を受けます。VOOMという名前で意識していなかっただけ、というケースはありそうです。

残したい投稿は、9月30日までに「バックアップ申請」をする
過去の投稿がすべて消えて終わり、というわけではありません。これまでに投稿した内容(テキスト・写真・動画)は、バックアップ機能を使ってダウンロードできます。ただし、受付には期限があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バックアップ申請期間 | 2026年7月15日(水)〜2026年9月30日(水) |
| ダウンロード可能期間 | バックアップ完了後30日間 |
| 対象 | これまでに投稿したテキスト・写真・動画 |
| 対象外 | LINE公式アカウントから投稿したデータ |
ダウンロードできる期間は「申請から30日」ではなく「バックアップ完了後30日間」です。申請してからデータが用意できるまでにどれくらいかかるかは、公式には示されていません。9月30日ぎりぎりに申請した場合に完了までどの程度待つことになるのかは読めないため、余裕をもって申請しておくほうが安全です。
申請の手順
- https://linevoom.line.me/backup にアクセスする
- 自分のLINEアカウントでログインする
- 画面の案内に従ってバックアップを申請する
ヘルプではPCからのアクセスが推奨されています。スマートフォンやタブレットから開く場合は、上のURLをコピーして、自分で設定しているブラウザから開くよう案内されています。
ダウンロードの手順
- バックアップが完了すると、LINEのトークの「Service Messages」からお知らせ通知が届く
- PCで https://linevoom.line.me/backup にアクセスする
- 画面に表示されるバックアップファイルをダウンロードする
ダウンロードはPCからのみ可能です。スマホしか使っていない人は、ここで手が止まる可能性があります。家族のPCを借りる、職場のPCが使えるかを確認するなど、「ダウンロードする場所」を申請の段階で決めておくと、通知が来てから慌てずにすみます。
なお、ダウンロードしたファイル(ZIP)が開けない、投稿が閲覧できないといったときの案内は、LINEヘルプセンター内に別ページとして用意されています。
フォローしていたアカウントとのつながりは残せるか
フォロー・フォロワー機能も終了するため、VOOM上のフォロー関係はそのままでは残りません。ヘルプでは、終了後もフォロー・フォロワーの情報を受け取りたい場合は「友だち追加」をするよう案内されています。
ただし、友だち追加ができるのは公式アカウントのみです。個人アカウント同士のフォロー関係を引き継ぐ方法は案内されていません。手順はヘルプに次のように書かれています。
ホーム > サービス > VOOM > プロフィール(または My)> 設定 > フォローリスト > 友だち追加したい公式アカウント > トーク > 追加
この操作もVOOMの画面を経由するため、9月30日を過ぎると行えなくなります。よく見ていた公式アカウントがあるなら、バックアップ申請と同じタイミングで済ませておくのが手間が少ない進め方です。
また、サービス終了後も、LINE公式アカウントから投稿された一部のコンテンツは、LINEアプリ内の「ホーム」で引き続き確認できるとされています。公式アカウントの発信がすべて見られなくなるわけではありません。

LINE公式アカウントを運用している場合の影響
お店や企業でLINE公式アカウントを運用している場合は、話が個人利用より少し複雑です。LINEヤフー for Businessのお知らせ(掲載2026年7月15日、最終更新2026年8月12日)によると、関連機能は段階的に廃止され、その多くはすでに2026年9月16日に実施済みです。
| 実施日(予定) | 内容 |
|---|---|
| 2026年9月16日 | メッセージ配信時の「LINE VOOMに投稿」チェックボックスの廃止 |
| 2026年9月16日 | 「分析」タブ内の「LINE VOOM」メニューの削除 |
| 2026年9月16日 | ビジネスプロフィールの「最近の投稿」にVOOM投稿を表示しない |
| 2026年9月16日 | ビジネスプロフィールの「フォロワー数を表示」の廃止 |
| 2026年9月16日 | ビジネスプロフィールの「投稿」ボタンの廃止 |
| 2026年9月30日 | LINE VOOMサービス終了 |
「最近ビジネスプロフィールの表示が変わった」「分析画面からVOOMの項目が消えた」と感じていたなら、この9月16日の変更が理由という可能性があります。
公式アカウントの投稿データはVOOM Studioで確認する
前述のとおり、個人向けのバックアップ機能は、LINE公式アカウントから投稿したデータを対象外としています。公式アカウント側は、サービス終了後も一定期間はLINE VOOM Studioで投稿データの確認が可能とされており、分析メニューでも一定期間は実績値を確認できるとされています。ただし「一定期間」が具体的に何日・何か月なのかは示されていないため、手元に残したい数値やコンテンツがあるなら、早めに控えておくほうが確実です。VOOM Studioは https://voom-studio.line.biz/ からログインできます。
代わりに使える「投稿」機能と、引き継ぎがないこと
LINE公式アカウントには、テキスト・画像・動画を組み合わせてコンテンツを作れる新しい「投稿」機能が用意されています。提供開始のスケジュールは次のとおりです。
- 認証済アカウント:2026年9月16日(水)から順次利用可能
- すべてのアカウント:2026年10月21日(水)から利用可能
作成した投稿は、LINEアプリの「ホーム」タブと、LINE公式アカウントのビジネスプロフィールに表示されます。ただしホームタブについては「投稿すると必ず表示されるわけではありません。投稿は当社の基準に従って表示されます」と注意書きがあり、ビジネスプロフィールへの掲載は今後予定されているリニューアル以降になるとされています。
運用上いちばん影響が大きいのは、LINE VOOMの過去投稿を新しい「投稿」機能へ移行(引き継ぎ)する機能は用意されていない点です。同じ内容を表示させたい場合は、提供開始日以降に作成画面から改めて投稿し直す必要があると案内されています。VOOMを集客導線として使っていたなら、「どの投稿を作り直すか」を9月30日までに選んで、テキストと画像を手元に控えておく作業が要ります。
なお、Web版管理画面と管理アプリから「LINE VOOM」タブを削除する時期については、決まり次第お知らせを更新するとされており、本記事の執筆時点では未定です。
4年10か月での終了と、VOOMタブのゆくえ
LINE VOOMは2021年11月に始まったサービスで、今回の終了までおよそ4年10か月でした。LINE上で使えるショート動画サービスとして、個人の動画投稿のほかLIVE配信などの機能を追加してきましたが、TikTokやInstagram、YouTubeショートといった競合が大きく育つなかで、存在感を示しきれない状況が続いていたと報じられています。
LINEアプリのタブ配置についても動きがあります。報道によれば、2025年9月からVOOMタブを「ショッピング」タブへ置き換える方針が示され、一部の利用者から段階的に適用されてきました。ショッピングタブは2026年9月の正式リリースが予定されており、VOOMの終了はその動きと重なる形になります。すでに自分のLINEでVOOMタブが見当たらない場合、この置き換えが適用済みという可能性があります。
その場合でも、バックアップ申請はVOOMタブからではなく、前述の専用URL(linevoom.line.me/backup)から行えます。「タブが消えていて申請できない」と諦める必要はありません。
9月30日までに確認しておきたいこと
最後に、期限までにやれることを立場別に整理します。どれも「やらなければならない」ものではなく、残したいものがある人向けの確認項目です。
個人で使っていた人
- VOOMに残したい写真・動画・テキストの投稿があるか、一度ざっと見返す
- あるなら、専用URLからバックアップを申請する(申請期限は9月30日)
- ダウンロードに使うPCを先に決めておく(ダウンロードはPCからのみ)
- 完了の通知はLINEトークの「Service Messages」に届くので、見落とさないようにする
- ダウンロードできるのは完了後30日間なので、通知が来たら早めに保存する
- よく見ていた公式アカウントがあれば、フォローリストから友だち追加しておく
LINE公式アカウントを運用している人
- VOOM投稿は個人向けバックアップの対象外なので、VOOM Studioで内容と実績値を確認しておく
- 作り直したい投稿を選び、テキストと画像・動画を手元に控えておく(引き継ぎ機能はない)
- 新しい「投稿」機能が自分のアカウントでいつ使えるか確認する(認証済は9月16日から順次、すべてのアカウントは10月21日から)
- ビジネスプロフィールや配信設定でVOOM前提になっている箇所がないか見直す
- VOOMのフォロワー数を実績として社内外に出している場合、9月16日以降は表示されないため、数値の扱いを決めておく
LINEのように毎日使うアプリでも、機能単位で終わるときは告知から実施までが数か月です。今回は7月15日の発表から9月30日まで約2か月半でした。「あとでやろう」と思ったまま期限を越えると、今回のケースでは復元の手段が残りません。心当たりがあるなら、10分ほどでも時間を取って中身を見返しておくと安心です。
機種変更のときにLINEのトーク履歴を残す手順や、ほかのアプリの引き継ぎで困りやすい点は、Daily Picks編集部のKindle本『スマホ機種変更「引っ越し」の手順 ―変える前に読む本』にもまとめています。
参考情報・出典
- LINEヘルプセンター「【終了】「LINE VOOM」サービス終了のお知らせ」(更新日2026年7月23日)
- LINEヤフー for Business「【重要】LINE VOOM提供終了に伴う、LINE公式アカウントへの影響について」(2026年7月15日掲載/2026年8月12日更新)
- LINEヤフー for Business「「投稿」機能の提供開始について」(2026年7月30日掲載/2026年9月16日更新)
- LINE VOOM バックアップ申請ページ
- LINE VOOM Studio
- ITmedia NEWS「LINE VOOM、サービス終了へ 投稿の閲覧・復元も不可に 跡地には「ショッピングタブ」」(2026年7月15日)
- Impress Watch「LINE VOOM、9月30日サービス終了 5年弱の歴史に幕」(2026年7月15日)
※本記事の日程・手順は2026年9月22日時点でLINEヤフーが公開している案内に基づきます。実施日は変更になる場合があるとされているため、手続きの前に公式ヘルプで最新の案内をご確認ください。サービス提供の経緯とショッピングタブに関する部分は、ITmedia NEWSおよびImpress Watchの報道に基づいています。
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