〜暮らしの落書き帳〜

Xの新報酬プログラム、申請条件8項目と対象になる投稿|旧収益分配は9月7日で終了

ノートパソコンで文章を入力する手元と、ノート・眼鏡・スマートフォンが並んだ机

この記事は公開時点の情報です(2026年9月27日追記)
旧「クリエイター収益分配」で収益を獲得できる最終日だった2026年9月7日は過ぎており、現在は新しい「オリジナルコンテンツ報酬プログラム」だけが動いています。申請条件や報酬の計算方法はその後変更されることがあるため、最新の内容はXの公式ヘルプでご確認ください。

X(旧Twitter)のクリエイター向け収益化のしくみが、この9月に切り替わりました。2023年7月から続いてきた「クリエイター収益分配(Creator Revenue Sharing)」は、参加者が収益を獲得できる最終日が2026年9月7日(月)に設定され、入れ替わりに「オリジナルコンテンツ報酬プログラム(Original Content Rewards Program)」が始まっています。旧プログラム参加者からの新プログラムへの申請受付は、9月8日(火)から順次スタートしました。

新旧で大きく違うのは、報酬の判断材料です。旧制度が「認証済みユーザーからのインプレッション数」を主な基準にしていたのに対し、新制度は同じくインプレッションを使いながら、その投稿が「オリジナルコンテンツ」かどうかを審査の対象に加えました。転載や軽微な改変だけの投稿は対象外になります。

この記事では、公表された日程と申請条件8項目、報酬の計算対象、申請と審査の流れを整理します。収益額を保証したり、申請すれば通ると請け合ったりするものではありません。判定基準の一部は公表されていないため、確認できていないことは確認できていないと明記します。

まず日程を整理する

報道で公表されている日程は次のとおりです。旧プログラム側と新プログラム側で日付が入り組んでいるので、分けて並べます。

対象内容日付
旧「クリエイター収益分配」新規登録の受付停止2026年8月7日
旧「クリエイター収益分配」参加者が収益を獲得できる最終日2026年9月7日(月)
旧「クリエイター収益分配」最終支払い(8月14日・28日の支払いに加えて)2026年9月11日(金)ごろ
新「オリジナルコンテンツ報酬」プログラム自体の初回支払い2026年8月28日
新「オリジナルコンテンツ報酬」旧プログラム参加者からの申請受付開始2026年9月8日(火)
新「オリジナルコンテンツ報酬」申請が受け付けられた場合の初回支払い2026年9月25日

ここで読み違えやすいのが、9月8日の位置付けです。新プログラムそのものは8月から動いており、初回支払いも8月28日に行われています。9月8日から始まったのは、旧「クリエイター収益分配」に参加していた人が新プログラムへ申請する受付です。「新制度は9月8日開始」とだけ覚えていると、開始時期を1か月ずれて理解することになります。

発表そのものは、Xのクリエイターチーム(@XCreators)が現地時間2026年8月7日に行いました。日本のメディアが報じたのは8月8日前後です。

申請条件は8項目

ノートにチェックボックスを書き込み、項目に印をつける手元

各社が報じている申請条件は、次の8つをすべて満たすことです。電ファミニコゲーマーとGIGAZINEの記載は一致しています。

#条件
118歳以上であること
2プログラムの対象国・地域に居住していること
3アカウントが良好な状態で、収益化基準や利用規約に繰り返し違反した履歴がないこと
4個人アカウントまたはビジネスアカウントを使用していること
5X Premium、Premium+、Premium Business のいずれかに加入していること
6認証済み(バッジ付き)ユーザーのフォロワーが500人以上いること
7過去90日間に、認証済みユーザーからのホームタイムライン上のインプレッションが50万回以上あること(返信は対象外)
8定期的にオリジナルコンテンツを投稿していること

数字だけを見ると、旧制度より入口は下がっています。旧「クリエイター収益分配」では過去3か月で500万回以上のオーガニックインプレッションが条件だったので、桁がひとつ違います。

ただし、7番目の条件は「認証済みユーザーからの、ホームタイムライン上の」インプレッションに限定されていて、返信は数えません。分母が絞られているぶん、旧制度の500万回とそのまま比較できる数字ではない点には注意が必要です。そして8番目の「定期的にオリジナルコンテンツを投稿していること」は、他の7項目と違って数値では確認できません。ここが新制度で新しく増えた審査要素です。

報酬の計算対象は「条件を満たすインプレッション」

報酬は、オリジナルコンテンツから生じた「条件を満たすインプレッション(有効インプレッション)」に基づいて支払われます。定義として示されているのは、X Premium Basic・Premium・Premium+・Premium Business の加入者による、ホームタイムライン上のユニークインプレッションで、投稿の50%以上が画面に表示された場合に限って数える、というものです。

除外されるものも明示されています。

  • 同一投稿に対する同一アカウントの2回目以降の表示
  • 購入したものやプロモーションによる表示
  • 人為的に生成された表示、不正な表示

支払いは原則2週間ごとで、最低支払額は30ドルと報じられています。受け取り方法については、2026年9月3日に別の変更が発表されました。アメリカ国内のクリエイターへの支払いは決済サービス「X Money」を通じたものになり、アメリカ以外のクリエイターには従来どおりStripeを通じて支払われる、という内容です。日本から利用している場合、受け取り経路そのものは当面変わらないことになります。

何が「オリジナル」で、何が対象外か

報酬の対象になるものとして挙げられているのは、クリエイター自身が作成した文章、写真、動画、イラスト、記事などです。他者の投稿やニュースを扱う場合でも、独自の分析・解説・視点を加えていればオリジナルとして認められる、と説明されています。

一方、対象外として挙げられているのは次のようなものです。

  • 他者の投稿のコピーや、トリミング・フィルターといった軽微な改変だけの投稿
  • 他サービスからの転載
  • 独自の文脈を持たない、まとめただけの投稿

加えて、AIで自動生成しただけのコンテンツや、コミュニティノートが付いた投稿も対象外として報じられています。旧制度で問題になっていた、いわゆるパクツイや「インプレゾンビ」と呼ばれる収益狙いの低品質投稿を抑える狙いがある、という見方が各社の記事で共通しています。

ここで押さえておきたいのは、独自性や品質を具体的にどう判定するのかは公表されていない、という点です。Real Soundの記事もこの点を明記しています。基準が非公開である以上、「この書き方なら通る」と断定できる情報は現時点で存在しません。

申請と審査の流れ

条件を満たしている場合、メニューの「クリエイタースタジオ」内にある「オリジナルコンテンツ報酬」から申請できます。条件を満たしていないアカウントでは、この項目が「対象外」と表示されます。X Premiumに加入していないアカウントで「対象外」表示になる例が、GIGAZINEの記事で示されています。

審査については、次のように報じられています。

  1. 申請は3営業日以内に審査され、結果が通知される
  2. 承認されなかった場合、1回だけ異議申し立てができる
  3. 異議申し立てが却下された場合でも、条件を満たし続けていれば90日後に再申請できる

見落としやすいのは、旧プログラムの参加者が自動的に新プログラムへ移行するわけではない、という点です。あらためて申請し、審査を通る必要があります。9月7日で旧プログラムの収益獲得が終わっているため、申請しないまま放置すれば、その間の収益はどちらの制度でも発生しません。

確認できていないこと

この記事を書くにあたり、X公式のヘルプページ(Original Content Rewards)への直接アクセスを試みましたが、HTTP 403エラーで参照できませんでした。したがって、この記事の内容は、電ファミニコゲーマー・GIGAZINE・KAI-YOU・Media Innovation・Real Sound・男子ハックが一致して報じている範囲の情報です。

とくに次の点は、公式ページで各自が確認することをおすすめします。

  • 対象国・地域の一覧:GIGAZINEの記事では画像で示されており、テキストとして確認できませんでした。日本が含まれるかどうかを本記事では断定しません
  • 最低支払額(30ドル)や支払い間隔:制度開始直後は変更される可能性があります
  • 自分のアカウントが条件を満たしているか:フォロワー数やインプレッション数は自分でしか確認できません

いちばん確実なのは、クリエイタースタジオを開いて「オリジナルコンテンツ報酬」の表示がどうなっているかを見ることです。対象であれば申請でき、対象外であれば理由の手がかりが表示されます。SNSで見かけた要約より、自分のアカウント画面の表示のほうが確実です。

いま自分で確認できること

暗い室内で画面が白いスマートフォンを横向きに両手で持つ様子
  • クリエイタースタジオに「オリジナルコンテンツ報酬」の項目があるか、「対象外」になっていないか
  • 加入しているプランが Premium、Premium+、Premium Business のいずれかか(Basicは申請条件に含まれていません)
  • 認証済みユーザーのフォロワーが500人以上か
  • 過去90日間のホームタイムラインでのインプレッションが50万回に届いているか(返信は数えない前提で見る)
  • 旧プログラムの最終支払い(9月11日ごろ予定)が着金しているか
  • 収益を前提に支出を組んでいた場合、審査結果が出るまでの空白期間をどう扱うか

X上の収益化に限らず、収入源をひとつのプラットフォームの規約変更に預けきらないという観点も、今回のような切り替え時にはあわせて考えておきたいところです。ブログ側で広告・アフィリエイトを併用する方法については、ブログにおすすめのASP5選で整理しています。

なお、SNS上の広告をめぐっては、2026年8月7日に7府省庁がX Corp.を含む5社へ対策強化を要請しています。あわせてSNSのなりすまし広告、7府省庁が5社に対策強化を要請もご確認ください。

受け取った報酬と税金(国税庁の案内)

Xの報酬を受け取ると、その分は税金の計算に入る所得になります。ここでは、国税庁の公式ページで2026年9月30日に確認した範囲で、所得の区分、申告が必要になる目安、申告の期間、書類の保存、インボイス制度との関係を整理します。なお、Xの報酬を名指しした区分の説明は、国税庁のページでは確認できませんでした。自分の場合に当てはまるか迷うときは、税務署やお住まいの市区町村に問い合わせてください。

所得の区分は「業務に係る雑所得」か「事業所得」か

国税庁のタックスアンサー「No.1500 雑所得」(令和8年4月1日現在法令等)では、業務に係る雑所得の例として「副業に係る所得(原稿料やシェアリングエコノミーに係る所得など)」を挙げています。業務に係る雑所得の金額は「総収入金額-必要経費」で計算します。

事業所得になるか雑所得になるかについて、国税庁の所得税基本通達(35-2の注)は、その所得を得るための活動が「社会通念上事業と称するに至る程度」で行われているかどうかで判定するとしています。また、取引を記録した帳簿書類の保存がない場合は、収入金額が300万円を超え、かつ事業所得と認められる事実がある場合を除き、原則として業務に係る雑所得に当たるとしています。

区分国税庁の説明で判断の目安になる点所得の計算
業務に係る雑所得副業に係る所得(原稿料など)が例。事業と呼べる程度に至らない活動総収入金額-必要経費
事業所得社会通念上、事業と称するに至る程度で行っている活動総収入金額-必要経費
帳簿書類の保存がない場合収入300万円超で事業と認められる事実がある場合を除き、原則は業務に係る雑所得—

会社員は「所得税の20万円」と「住民税」を分けて考える

国税庁の「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」では、給与を1か所から受けていて、その全部が源泉徴収の対象になる人の場合、給与所得と退職所得以外の所得金額の合計が20万円を超えると、所得税の確定申告が必要になると案内しています。ここでの20万円は受け取った金額ではなく、必要経費を引いた後の「所得」の金額です。

住民税は扱いが異なります。東京都小平市の公式ページは、住民税には所得税のような源泉徴収の仕組みがなく、他の所得と合算して税額を計算するため、給与所得以外の所得がある場合は「所得の多少にかかわらず」申告が必要だと説明しています。所得税の確定申告をしない年でも、住民税の申告が要る場合があります。手続きの方法はお住まいの市区町村の案内で確かめてください。

確定申告の期間(2026年分)

国税庁の案内によると、2026年(令和8年)分の所得税の確定申告は、窓口での相談と申告書の受付が2027年2月16日(火)から始まり、申告期限と納期限は2027年3月15日(月)です。還付申告は2月15日(月)以前でも受け付けています。振替納税の振替日は、9月30日時点で「確定次第掲載」とされています。延納の場合の納期限は2027年5月31日(月)です。

明細と書類は残しておく

国税庁の「個人で事業を行っている方の記帳・帳簿等の保存について」では、事業所得などを生ずべき業務を行う人に記帳と帳簿書類の保存を求めています。法定帳簿は7年間、請求書や領収書などの書類は5年間の保存です。業務に係る雑所得の場合は、前々年の収入金額が300万円を超えると、その業務の現金預金取引等関係書類を5年間保存する必要があります。No.1500によると、前々年の収入金額が1,000万円を超える人は、総収入金額と必要経費の内容を書いた書類を申告書に添付します。300万円以下の人は、現金主義を選ぶこともできます。

インボイス制度との関係

インボイス制度は2023年10月1日に始まりました。国税庁のタックスアンサー「No.6501」によると、個人は前々年の課税売上高が1,000万円以下なら、原則として消費税の納税義務が免除されます(免税事業者)。免税事業者がインボイスを交付するには、事前に登録を受ける必要があります。登録すると、課税売上高が1,000万円以下でも納税義務は免除されず、消費税の申告が必要になります。国税庁は、登録を受けるかどうかを判断するためのチェックシートを用意しています。

申告前のチェックリスト

  • Xから受け取った報酬の金額と入金日を、明細で1年分まとめたか
  • 報酬のために使った費用の領収書を分けて保管しているか
  • 給与以外の所得(報酬-必要経費)が20万円を超えるか計算したか
  • 20万円以下でも、住民税の申告方法を市区町村の案内で確かめたか
  • 申告期間(2027年2月16日~3月15日)を予定に入れたか
  • インボイス登録の有無と、登録後の消費税申告の要否を確かめたか

よくある質問

Q.報酬が年に数万円でも確定申告は必要ですか?

国税庁のNo.1900によると、給与を1か所から受けていて全部が源泉徴収の対象になる会社員は、給与以外の所得の合計が20万円を超えるときに所得税の確定申告が必要です。20万円以下なら、この条件には当たりません。ただし住民税の申告は別で、所得の多少にかかわらず必要と案内する自治体があります。

Q.「20万円」は受け取った報酬の金額のことですか?

いいえ。国税庁の説明では「所得金額」の合計です。業務に係る雑所得の場合は、総収入金額から必要経費を引いた金額になります。

Q.2026年分の確定申告はいつまでですか?

国税庁の案内では、2027年3月15日(月)が申告期限と納期限です。窓口での相談と受付は2027年2月16日(火)から始まります。

Q.インボイスの登録はしないといけませんか?

前々年の課税売上高が1,000万円以下の個人は、原則として免税事業者です。免税事業者は、登録を受けなければインボイスを交付できません。登録すると消費税の申告が必要になるため、国税庁のチェックシートなどで判断してください。

まとめ

  • 旧「クリエイター収益分配」は、参加者が収益を獲得できる最終日が2026年9月7日で終了。最終支払いは9月11日ごろの予定
  • 新「オリジナルコンテンツ報酬プログラム」自体は8月から稼働しており、9月8日から始まったのは旧プログラム参加者からの申請受付。承認された場合の初回支払いは9月25日
  • 申請条件は8項目。18歳以上、対象国居住、良好なアカウント状態、個人/ビジネスアカウント、Premium系プラン加入、認証済みフォロワー500人以上、過去90日で認証済みユーザーからのホームTLインプレッション50万回以上(返信を除く)、定期的なオリジナル投稿
  • 報酬対象は、Premium加入者がホームタイムラインで投稿の50%以上を表示した「条件を満たすインプレッション」。重複・広告・人為的・不正な表示は除外
  • 支払いは原則2週間ごと、最低支払額は30ドル。米国内はX Money経由に変更されたが、米国外は従来どおりStripe経由
  • 旧プログラムからの自動移行はなく、申請と審査(3営業日以内に通知、不承認時は1回だけ異議申し立て、却下でも90日後に再申請可)が必要
  • 独自性の具体的な判定基準は公表されていない。公式ヘルプページは本記事作成時点で参照できなかったため、対象国一覧を含め、最終確認は各自のクリエイタースタジオと公式ページで行うこと

参考情報・出典

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