PCを買い替えるとき、Outlookのメールや連絡先だけでなく、忘れずに確認しておきたいのが「仕分けルール」です。
仕分けルールを利用すると、「特定の送信者から届いたメールを専用フォルダーへ移動する」「条件に合うメールを自動処理する」といった受信トレイの整理を自動化できます。
しかし、旧PCで正常に動いているルールが、新しいPCでもそのまま使えるとは限りません。
特に、クラシックOutlookから新しいOutlookへ変更する場合や、PC内だけに存在するフォルダー・機能を使ったルールがある場合は注意が必要です。
この記事では、Outlookの仕分けルールを新しいPCへ移す前に確認しておきたい項目と、クラシックOutlookでルールをバックアップする方法を解説します。
- 結論|移行前に確認したい7項目
- 旧PCがクラシックOutlookか新しいOutlookか確認する
- 現在使っている仕分けルールを確認する
- サーバー側ルールとクライアント側ルールの違いを確認する
- 移動先フォルダーが新PCでも存在するか確認する
- クラシックOutlookならルールを.rwzへエクスポートする
- 新PCのクラシックOutlookへ仕分けルールを読み込む方法
- 新しいOutlookへ移行する場合は.rwzをそのまま使えない
- 「このルールを編集または表示できません」と出る場合
- Gmail・Yahoo・iCloudを新しいOutlookで使う場合も注意
- 新PCでルールをすぐ有効にする前に確認する
- 仕分けルールの順番も確認する
- テストメールを送って実際に確認する
- 旧PCは新PCでルールを確認するまで初期化しない
- Outlook仕分けルール移行前チェックリスト
- まとめ|仕分けルールはOutlookの種類を確認してから移行する
- 参考情報
結論|移行前に確認したい7項目
- 旧PCがクラシックOutlookか新しいOutlookか確認する
- 新PCで使うOutlookの種類を決める
- 現在の仕分けルールを一覧で確認する
- ルールの移動先フォルダーが新PCでも利用できるか確認する
- クライアント側ルールが含まれていないか確認する
- クラシックOutlookなら.rwzファイルへエクスポートする
- 新PCで動作確認が終わるまで旧PCを初期化しない
特に重要なのは、新PCでクラシックOutlookを使うのか、新しいOutlookを使うのかを最初に確認することです。
仕分けルールの対応機能が同じではないため、移行方法も変わります。
旧PCがクラシックOutlookか新しいOutlookか確認する
最初に、現在使っているOutlookの種類を確認しましょう。
Microsoftの案内では、Outlook画面上部に「送受信」タブが表示されている場合はクラシックOutlookです。
表示されていない場合は、新しいOutlookまたはWeb版Outlookを利用している可能性があります。
| 機能 | クラシックOutlook | 新しいOutlook |
|---|---|---|
| 仕分けルール | 対応 | 一部対応 |
| ルールのインポート/エクスポート | 対応 | 非対応 |
| .rwzファイル | 利用可能 | 利用不可 |
| クライアント側ルール | 対応 | 非対応 |

旧PCと新PCのOutlookが同じとは限らないため、PC移行前に確認しておきましょう。
現在使っている仕分けルールを確認する
バックアップを始める前に、現在どのようなルールを使っているか確認します。
クラシックOutlookで確認する方法
- Outlookを開く
- 「ファイル」を選択
- 「仕分けルールと通知の管理」を選択
- 「電子メールの仕分けルール」を確認する
ここに現在設定されている仕分けルールが一覧で表示されます。
ルール数が多い場合は、移行前にスクリーンショットを残しておくと、新PCで比較しやすくなります。
新しいOutlookで確認する方法
- Outlookを開く
- 「設定」を開く
- 「メール」を選択
- 「ルール」を開く
ルールの名前だけでなく、条件・実行内容・有効/無効も確認しておきましょう。
サーバー側ルールとクライアント側ルールの違いを確認する
Outlookの仕分けルールを移行するときに重要なのが、サーバー側ルールとクライアント側ルールの違いです。

サーバー側ルール
サーバー側ルールは、メールサーバー側で処理できる条件とアクションを使ったルールです。
たとえば、Exchangeメールボックス内にある特定のフォルダーへメールを移動するようなルールがあります。
サーバー側で処理されるため、PC上でOutlookを起動していなくても実行できるルールがあります。
クライアント側ルール
クライアント側ルールは、PC上のOutlook機能を利用するルールです。
Microsoftが挙げている代表例には、次のような処理があります。
- 特定のカテゴリを割り当てる
- メールを完全に削除する
- フラグを設定・解除する
- メールを印刷する
- 音を再生する
- 既読にする
- デスクトップ通知を表示する
こうしたルールは、クラシックOutlook上で実行されることがあります。
重要:新しいOutlookではクライアント側ルールはサポートされていません。
移動先フォルダーが新PCでも存在するか確認する
仕分けルールで特に多いのが、受信メールを指定したフォルダーへ自動的に移動する設定です。
たとえば、
- 会社
- 大学
- 通販
- 請求書
- メルマガ
- 重要
などのフォルダーへ振り分けている場合があります。
この移動先がメールサーバー上のフォルダーなのか、PC内だけに存在するフォルダーなのかを確認してください。
サーバー側ルールでは、PC内にしか存在しないローカルフォルダーへメールを移動することはできません。
新PCでフォルダー構成が変わると、ルールがエラーになったり、意図したフォルダーへ移動できなくなったりする場合があります。
移行前に、ルールごとに「どのフォルダーへ移動しているか」を確認しておきましょう。
クラシックOutlookならルールを.rwzへエクスポートする
クラシックOutlookでは、仕分けルールを.rwzファイルとして書き出せます。
このファイルを保存しておけば、新しいPCのクラシックOutlookへルールをインポートできます。
仕分けルールを書き出す手順
- クラシックOutlookを開く
- 「ファイル」を選択
- 「仕分けルールと通知の管理」を開く
- 「オプション」を選択
- 「仕分けルールをエクスポート」を選択
- 保存先を指定する
- ファイル名を付けて保存する
保存すると、仕分けルールが.rwz形式のファイルになります。
たとえば、
Outlook_rules_backup.rwz
のような分かりやすい名前にしておくとよいでしょう。
保存した.rwzファイルは、旧PC内だけではなく、USBメモリや外付けSSDなど別の場所にもコピーしておきます。
新PCのクラシックOutlookへ仕分けルールを読み込む方法
新しいPCでもクラシックOutlookを使う場合は、エクスポートした.rwzファイルを読み込めます。
- 新PCでクラシックOutlookを開く
- 対象のメールアカウントを設定する
- 「ファイル」を選択
- 「仕分けルールと通知の管理」を開く
- 「オプション」を選択
- 「仕分けルールのインポート」を選択
- 保存しておいた.rwzファイルを選択する
- 「開く」を選択する
Microsoftによると、インポートしたルールは既存のルール一覧の最後に追加されます。
すでに新PC側にルールがある場合は、重複していないか確認してください。
また、一度にインポートできるルールセットは1つです。
新しいOutlookへ移行する場合は.rwzをそのまま使えない
ここは特に注意が必要です。
2026年8月時点では、新しいOutlookは仕分けルールのインポート/エクスポート機能に対応していません。
そのため、クラシックOutlookからエクスポートした.rwzファイルを、新しいOutlookへ同じ方法で読み込むことはできません。
クラシックOutlookで作成したルールの一部が移行されても、クライアント側の条件・アクションを含む場合、新しいOutlookでは正常に処理できないことがあります。
Microsoftは、そのようなルールについて、新しいOutlookで新しいルールを作成して置き換える方法を案内しています。
新しいOutlookでは、
- 「設定」を開く
- 「メール」を開く
- 「ルール」を選択
- 必要なルールを確認・作成する
という流れで設定します。
「このルールを編集または表示できません」と出る場合
クラシックOutlookから新しいOutlookへ移行したあと、一部のルールに問題が表示される場合があります。
Microsoftによると、クラシックOutlookで作成したクライアント側ルールが移行されると、新しいOutlookで編集・表示できないことがあります。
この場合は、元のルール内容を旧PCで確認し、新しいOutlookで同等のルールを作り直します。
ただし、新しいOutlookでその条件やアクション自体が提供されていない場合は、完全に同じルールを再現できないことがあります。
Gmail・Yahoo・iCloudを新しいOutlookで使う場合も注意
新しいOutlookへGmail、Yahoo、iCloudなどのサードパーティ製メールアカウントを登録している場合も確認が必要です。
2026年8月時点でMicrosoftは、新しいOutlookではGmail・Yahoo・iCloudなどのサードパーティアカウントを管理する仕分けルールをサポートしていないと案内しています。
この場合は、それぞれのメールサービス側でフィルターやルールを設定する必要があります。

新PCでルールをすぐ有効にする前に確認する
ルールをインポートしたあと、すぐに大量のメールへ適用するのではなく、まず内容を確認しましょう。
特に次の項目を確認します。
- 送信者の条件が正しい
- 件名や本文の条件が正しい
- 移動先フォルダーが正しい
- 削除ルールが意図した内容になっている
- 複数ルールの順番が変わっていない
- 同じルールが重複していない
- 不要なルールが有効になっていない
特に自動削除や完全削除を含むルールは、設定ミスがあると必要なメールまで処理される可能性があります。
仕分けルールの順番も確認する
複数のルールを使用している場合は、ルールの内容だけでなく実行順序も確認しましょう。
同じメールが複数の条件に該当する場合、ルールの順番によって処理結果が変わる可能性があります。
旧PCで重要なルールの並び順をスクリーンショットに残しておけば、新PCと比較しやすくなります。
テストメールを送って実際に確認する
新PCでルールを設定したら、実際にテストメールを送って確認します。
たとえば、自分の別メールアドレスからテストメールを送り、
- 正しいフォルダーへ移動したか
- 意図しないフォルダーへ入っていないか
- 受信トレイに残っていないか
- 削除されていないか
- カテゴリなどが正しく付いているか
を確認します。
重要なルールほど、実際のメールが届く前に一度テストしておくと安心です。
旧PCは新PCでルールを確認するまで初期化しない
仕分けルールの移行で最も避けたいのが、新PCで確認する前に旧PCを初期化することです。
新PC側でルールが正しく動作しなかった場合、旧PCが残っていれば元の設定内容を確認できます。
新PCで、
- すべてのルールが確認できた
- 移動先フォルダーが正常
- テストメールが正しく振り分けられた
- 必要なクライアント側ルールを作り直した
- 不要なルールを整理した
ことを確認してから旧PCの初期化へ進みましょう。
Outlook仕分けルール移行前チェックリスト
- □ 旧PCのOutlookの種類を確認した
- □ 新PCで使うOutlookの種類を確認した
- □ 仕分けルールの一覧を確認した
- □ 必要なルールのスクリーンショットを残した
- □ 移動先フォルダーを確認した
- □ PC内だけのフォルダーを使うルールを確認した
- □ クライアント側ルールを確認した
- □ クラシックOutlookなら.rwzをエクスポートした
- □ .rwzファイルを別媒体にも保存した
- □ 新PCでルールの重複を確認した
- □ ルールの実行順序を確認した
- □ テストメールで動作確認した
- □ 新PCで確認するまで旧PCを初期化しない
まとめ|仕分けルールはOutlookの種類を確認してから移行する
Outlookの仕分けルールを新しいPCへ移す場合は、単純にメールアカウントを追加するだけではなく、現在のルール内容を事前に確認することが重要です。
クラシックOutlook同士の移行であれば、ルールを.rwzファイルとしてエクスポートし、新しいPCへインポートできます。
一方、新しいOutlookではルールのインポート/エクスポートに対応しておらず、クライアント側ルールもサポートされていません。
そのため、クラシックOutlookから新しいOutlookへ変更する場合は、旧PCのルール内容を確認・記録し、新しいOutlookで必要なルールを再作成する可能性があると考えて準備しておきましょう。
新PCで実際にメールを受信して、すべての重要なルールが正常に動作することを確認するまでは、旧PCを初期化しないようにしてください。
参考情報
- Microsoft サポート「クラシック Outlook で一連のルールをインポートまたはエクスポートする」
- Microsoft サポート「Outlook で仕分けルールを使用してメール メッセージを管理する」
- Microsoft サポート「Outlook で壊れたルールを編集または修正する」
- Microsoft サポート「新しい Outlook と従来の Outlook の機能の比較」
※Outlookの機能やメニュー名、仕分けルールの対応状況はアップデートによって変更される場合があります。実際の移行時はMicrosoft公式サポートの最新情報も確認してください。


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